0コメント

『グルメ漫画50年史』を読んだ

杉村啓の『グルメ漫画50年史』を読んでみました。

1970年代に誕生した「グルメ漫画」は現在まで約700作品が発表されているそうです。この本では10年刻みに150作品が紹介されています。

私自身、漫画をそんなに読む方ではないので「グルメ漫画」と言われて私が思い浮かぶのは『包丁人味平』、『美味しんぼ』、『クッキングパパ』くらいでした。この本を読んであの漫画も「グルメ漫画」なんだと思った漫画もいくつかありました。実写のドラマや映画になっている「グルメ漫画」がけっこう多いのにも驚きました。

「グルメ漫画」の起源は望月三起也の『突撃ラーメン』、一ノ木アヤ原作、萩尾望都作画の『ケーキ ケーキ ケーキ』、そして牛次郎原作、ビック錠作画の『包丁人味平』だそうです。3作品とも読んだことはありません。『包丁人味平』で鯛の活き造りで骨と頭だけになった鯛を水層に入れると泳ぐシーンはなぜか泳ぎだすシーンは覚えています。

「グルメ漫画」は基本的にはスポ根漫画と同じく料理対決、勝負が物語の中心になっていて、そこから料理のジャンルごとの細分化や成長物語(時には復讐譚)などのバリエーションが膨らんで行ったようです。

最近では『孤独のグルメ』のように料理対決、成長物語などの要素を全く含まない「グルメ漫画」も登場しています。『孤独のグルメ』は泉昌之の『夜行』が30年か嘗て時代が追いついたという分析が泣けます。『かっこいいスキヤキ』も私は好きです。クックドゥのCMは『かっこいいスキヤキ』の影響を感じます。久住昌之はすっかり人気漫画原作者になってしまいましたが、デビューは『ガロ』です。この本で扱っている「グルメ漫画」は単行本が10冊以上出ていることが基準になっているためなので、残念ながら『食の軍師』はこの本では紹介されていません。

『孤独のグルメ』と同じような感じの「グルメ漫画」としては『ワカコ酒』という作品も紹介されています。この漫画はアニメ化、実写ドラマ化もされていました。アニメは見たことがあります。実写ドラマ化されていたのはこの本を読むまでは知りませんでした。村崎ワカコは武田梨奈が演じていたようです。

「グルメ漫画」とは思っていなかったのですが、『深夜食堂』も「グルメ漫画」としてこの本では紹介されています。『深夜食堂』は『男はつらいよ』的な大人のメルヘン的な漫画だと思って読んでいました。

今放送されている朝ドラ『わろてんか』のヒロイン葵わかなは『たべるダケ』というドラマで新井浩文の娘役で出演しました。『たべるダケ』もこの本では「グルメ漫画」に分類されています。
グルメ漫画50年史 (星海社新書)

"『グルメ漫画50年史』を読んだ" へのコメントを書く

お名前:
メールアドレス:
ホームページアドレス:
コメント: