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『週刊とりあたまニュース 最強コンビ結成!編』を読んだ

西原理恵子と佐藤優の『週刊とりあたまニュース 最強コンビ結成!編』を読んでみました。

『週刊とりあたまニュース』とは『週刊新潮』に連載されている西原理恵子の漫画と佐藤優のコラムが一緒になったものです。西原理恵子と神足裕司の『恨ミシュラン』の時事ネタ、ニュース版と言えば分かりやすいでしょうか。当時、『週刊新潮』の編集長だった中瀬ゆかりのアイデアで始まったそうです。

『週刊新潮』のコラムは『週刊文春』のコラムに比べるとかなり面白くない。『週刊文春』は最近ではみうらじゅんのコラムまで始まっています。隣のページが近田春夫の『考えるヒット』になることがけっこうあります。『考えるヒット』のイラストはソラミミストの安斎肇です。『週刊文春』は町山智浩もコラムを連載しています。『週刊文春』が80年代の『宝島』化、サブカル化している感じがします。

『週刊とりあたまニュース』は『週刊新潮』のコラムの中で見逃せない唯一のコラムです。西原理恵子の相変わらず下品な漫画と旧ソ連、ロシアの知識満載の佐藤優の文書の織りなす微妙なハーモーがたまりません。西原理恵子の漫画の方が、佐藤優の文章よりも読むのに時間がかかることがしばしばあります。

『最強コンビ結成!編』では2009年から5月から2010年の9月までの連載がまとめられています。お題は「プーチン」に始まり「小沢一郎」で終わっています。連載開始時の佐藤優の肩書きは「起訴休職外務事務官」でしたが、2009年7月には有罪判決を受けています。

前からなんですが、西原理恵子の漫画はとにかくホモネタが多いですね。金正男が新宿二丁目で大人気というのには大笑いしました。ちなみに元帥に昇格した弟の金正恩は不人気だそうです。「裁判員制度」というお題でタイのゲーバー何人ものホモがで螺旋階段からまぐわった状態降りてきた話も強烈でした。

「夜の甘粕大尉」として岩井志麻子も度々登場します。甘粕正彦とは関東大震災のどさくさに紛れて大杉栄と伊藤野枝を殺害、その後満州に渡って満州映画協会理事長になった人です。映画『ラストエンペラー』では坂本龍一が甘粕正彦を演じていました。

岩井志麻子の舌が毒々しい紫に塗られているのが素敵です。韓国に行って岩井志麻子は韓国の男に名前を聞かれると「竹島」と答えるエピソードも笑えます。岩井志麻子は韓国好きで、今の旦那は韓国人です。

佐藤優の旧ソ連、ロシア、外務省の話ももちろん面白いですね。「世襲議員」というお題で、ロシアの政治家が佐藤優に北朝鮮も日本も政治文化は同じ、政治の東アジア類型と言われたという話には納得いたしました。ベルリンの壁が崩壊してまもなく、モスクワの闇市に東独軍の軍服やヘルメットや階級章が出回り始めた話も面白かったですね。たまに出てくる子供の頃に見ていたアニメ版の『巨人の星』の話もそこはかとなく可笑しいです。星一徹は巨人軍を不当解雇されていた解釈には目から鱗が落ちました。

日韓共催となった2002年のサッカーのワールドカップですが、当時外交官だった佐藤優はロシアを抱き込んで共催を潰そうと色々と工作していたそうです。もちろん当時の駐ロシア大使の指示なんですが。



週刊とりあたまニュース 最強コンビ結成!編
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