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中川淳一郎の『ウェブを炎上させるイタい人たち』を読んだ

中川淳一郎によるウェブの暗部や醜い部分を暴いた3冊目の本です。

基本的に『ウェブはバカと暇人のもの』、『今ウェブは退化中ですが、何か?』と言っている事はあまり変わりません。ウェブなんて実はたいしたものではない、ウェブを賛美している人たちのウサン臭や、粘着質でストーカーまがいの行為を行うウェブに依存している人たちのことを面白おかしく、そして分り易く解説しています。

中川淳一郎のフォロワーがこの1年ほとんど現れなかったのが不思議ですね。やっぱりウェブの暗部について語る事はそんなにお金にならないでしょうか?約1年で3冊も本を出せるネタを中川淳一郎、一人に独占させるのはもったいない気がします。最近はツイッターに関する本がやたら出ていますが、売れているでしょうか?

前半はウェブ上での炎上の事例とその対処法などが中心に語られています。江頭2:50がウェブのアンケートでジャニーズのアイドルよりも上にランクされた話は面白いのですが、相変わらずウェブのアンケートというのはちょっと操作や仕掛けでどうにでもなるものなのですね。

世代論みたいなものが新たに語られている所が私には非常に興味深く感じました。最初の方で著者は世代論は嫌いだと書いていますが、この本はロスジェネ世代のウェブとの関係について多くが語っている部分が非常に面白いですな。

ウェブは上の世代から与えられたロスジェネ世代にとって暇つぶし、あるいはガス抜きツールというのが強烈な感じでした。確かに2ちゃんのニュー速+のような所を見ているとそんな気がします。麻薬の代わりにウェブを与えられ、飼い慣らされている感じ。なんなく映画『マトリクス』の世界観を思い出します。

正直、私はツイッターのどこが面白いのか分かりません。TBSラジオの『Dig』で取り上げられていて、神保哲生、水道橋博士、宮台真司などがツイッターがいかに素晴らしいか語っていましたが、ホリエモンがiPadを楽しそう自慢する姿しか印象に残りませんでした。

『Dig』で水道橋博士は「ツイッター強者のメディアに見えるが、そうではない」みたいな事を言っていましたがその根拠は明確には説明されていませんでした。逆にこの本では「ウェブはイケてる人をイケさせるためのツール」で「イケてない人にとっては、過去の恥部さらけ出す危険なツール」と書いています。ホリエモンが昼飯は何を食べようかとつぶやくだけ1万人のフォロワーがついたというエピソードが全てですね。昔、フジカラーのCMで岸本加代子が樹木希林に「美しい人はより美しく。そうでない人はそれなりに。」と言っていたのを思い出しました。ウェブはフジカラーよりも優しくないみたいだ。

勝間和代が「目立つ」のは「経済評論家の中では美人」だからと言うのも笑えました。日本のブロードバンドのネットユーザーの増加に反比例して一人当たりのGDPが下がっているという仮説も面白いですね。まぁ、こじつけ、与太話の域はでない感じですが。

最後のウェブよりもオッパイや酒井法子の事件方が世界や日本を変えたという結論もバカバカしくいいですね。次はどんなネタで楽しませてくれるか楽しみです。

ウェブを炎上させるイタい人たち-面妖なネット原理主義者の「いなし方」 (宝島社新書 307)
ウェブを炎上させるイタい人たち-面妖なネット原理主義者の「いなし方」 (宝島社新書 307)

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