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『古関裕而の昭和史-国民を背負った作曲家-』を読んだ

辻田真佐憲の『古関裕而の昭和史-国民を背負った作曲家-』を読んでみました。NHKの朝ドラ『エール!』のモデルとなった古関裕而について書かれた本です。

辻田真佐憲がTBSラジオの『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』や『アフター6ジャンクション』などにゲストで出演したのはよく聞いたことがあるのですが、辻田真佐憲の本を読むのは初めてになります。『古関裕而の昭和史-国民を背負った作曲家-』は『エール!』が始まる前に『アフター6ジャンクション』で紹介されていました。

まず、この本を読んで感じたのは『エール!』はかなり史実に忠実に作られていたということです。『竹取物語』で国際的作曲コンクール2等になったという事実ははっきりしていなようです。二等に選ばれたと大々的に報道報道されたのは事実で、その報道を見て金子がファンレターを出したことがきっかけで古関裕而と金子が結ばれたのも事実だそうです。この本では二人の手紙の内容の一部も書かれていました。

山田耕筰の推薦でコロンビアレコードと契約はできたものの、なかなかなヒットが出なかったのも高待遇と思っていた契約の内容も実は印税の前借りというのも事実でした。映画の『ボヘミアン・ラプソディ』にしても『ストレイト・アウタ・コンプトン』にしてもバンドの結成、レコード会社との契約、成功へ向かって悪戦苦闘するとあたりが一番好きです。

『露営の歌』のヒットから軍歌の覇王となった古関裕而ですが、三回も戦地に慰問に行ったり徴兵されていたのは意外でした。シンガポールでは米軍から接収したディズニー映画『ファンタジア』を見ていそうです。ちなみに古関裕而は日本初の長編アニメ『桃太郎 海の神兵』の音楽ほ担当していたそうです。

戦後、菊田一夫とのコンビでラジオドラマの『鐘の鳴る丘』の音楽を古関裕而は担当することになります。『エール!』では『鐘の鳴る丘』は菊田一夫のアイディアということになっていましたが、実際はGHQからの指示だったそうです。ウィキペディアで『鐘の鳴る丘』を読んでみたらマッカーサーに招聘されて来日したエドワード・ジョゼフ・フラナガン神父の影響が強いようです。フラナガン神父は戦災孤児の対策に尽力し「赤い羽根助け合い共同募金」も発案したみたいです。

フラナガンと聞くとガンダムに出てくるニュータイプの研究をしているフラナガン機関を思い浮かべてしまいます。『鐘の鳴る丘』の主題歌は『とんがり帽子』でララァ専用モビルアーマー・エルメスとビットをホワイベースではとんがり帽子と呼んでいました。

『モスラ』のサントラを古関裕而がなぜ担当したかの謎はこの本を読んでも分かりませんでした。東宝怪獣映画は伊福部昭のイメージが強いのですが『ゴジラの逆襲』や『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘は佐藤勝が担当していたりします。

金子は戦後、山一證券の渋谷支店に出入りし株取引に精を出していたというエピソードも興味深いものがありました。古関裕而のレコードの売上枚数については細かい資料が提示されていますが金子の株の収支については詳しいことは分かっていないようです。ちなみに企業の社歌や校歌も多く手掛けていて古関裕而は山一證券の社歌も作曲していたそうです。

古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家 (文春新書) - 辻田 真佐憲
古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家 (文春新書) - 辻田 真佐憲

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