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『ミッドナイトスワン』を見た

『ミッドナイトスワン』を見ました。脚本、監督は内田英治、主演は草彅剛。

トラスジェンダーの凪沙(草彅剛)はニューハーフのショーパブで働いている。ある日、凪沙に実家から電話があり育児放棄された親戚の一果(服部樹咲)を預かることになる。凪沙と一果は反目しあっていたが、一果がバレエの才能を見せ始めると凪沙を支えていこう思い、二人の距離は縮まっていくが、というお話。

予告を何回か見て、草彅剛の女装と内田英治が『全裸監督』の監督というのが気になって見てみることにしました。『全裸監督』は見たことがありません。

冒頭のショーパブの楽屋で凪沙がメイクをするシーンは『ジョーカー』でアーサーがピエロのメイクをするシーンを思い出しました。見る前は草彅剛が冨永愛に何処まで迫れるかと思っていたのですが見始めたら草彅剛はこの映画で『ジョーカー』のホアキン・フェニックスを目指していたのではないかと勝手に妄想してしまいました。

服部樹咲はバレエの経験はあるけど演技の経験はない新人。セリフは喋るシーンは少なめでした。しかし、表情や仕草だけて心の動きは伝わってきました。凪沙と一果が二人で食事をするシーンの一果の行儀の悪さはまともに親に躾をされていなかったことが分かります。特に無造作に出て口を拭う仕草が印象的でした。

凪沙の部屋にある漫画が『らんま1/2』というのは凪沙の願望を表しているということなのでしょうか?『ストップ!! ひばりくん!』ではダメなんでしょうか? 凪沙と一果が夜、そとで踊っていると見ていたおじさんに褒められるシーンがあり、おじさんは、朝が来る白鳥に戻ってしまうと言っていことを考えると『らんま1/2』なのでしょう。

根岸季衣は相変わらずの存在感で電話の声とワンシーンしかないのですが『海辺の映画館』と同様に強烈な爪痕を残してくれました。一果のダメな母親役を演じた水川あさみも良かったです。エンドロールで田口トモロヲの名前がありましたが、どの役だったか分かりませんでした。後で調べてみるとショーパブのママだった。

バレエのシーンはかなり多めでした。バレエをモチーフにした映画は『ブラック・スワン』くらいしか見たことがありません。ニジンスキーやヌレイエフ、サドラーズウェルズのことは競走馬の名前から知りました。

渋谷慶一郎の音楽は初めて聞いたのですが、結構良かったです。砂浜で踊る一果を凪沙を眺めるシーンでかかる曲の一部は『戦場のメリークリスマス』のメインテーマの一部を思い出しました。

凪沙はバレエの費用を工面するため、昼間の仕事に就こうとします。その時の面接で「LGBTって今流行りですよね」と言われるシーンがあります。その他にも凪沙への世間の風当たりがとてもステレオタイプな感じがして、この映画自体があの面接のシーンと重なるように見えました。

ミッドナイトスワン SPECIAL CINEMA BOOK - 文藝春秋電子書籍編集部, みなもと 忠之
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