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『ルポ 百田尚樹現象 ~愛国ポピュリズムの現在地~ 』を読んだ

石戸諭の『ルポ 百田尚樹現象 ~愛国ポピュリズムの現在地~ 』を読んでみました。

百田尚樹の小説は1冊も読んだことはありません。百田尚樹の小説が原作の映画も見たことがありません。でも百田尚樹のTwitterは見ています。百田尚樹の作品には興味はありませんが百田尚樹自身には興味があるのでこの本を読んでみました。

この本は二部構成になっていて、第一部は百田尚樹について、第二部は「新しい歴史教科書をつくる会」について書かれています。

第一部は百田尚樹の生い立ちから現在までの経歴と彼が関わってきた人物のインタビューで構成されています。1956年に大阪に生まれて、同志社大学に在学中に『ラブアタック』に出演し素人とは思えない才能を見せ、朝日放送のプロデューサー松本修の目に止まり、同志社大学中退後、『探偵ナイトスクープ』の放送作家として活躍。50歳のときに『永遠の0』で小説家としてデビューと同時にベストセラー作家に。ここまでの経歴はそれほど掘り下げられていないのですが、この本の中で一番印象に残りました。

『ラブアタック』、『探偵ナイトスクープ』で関わってきた上岡龍太郎のインタビューがないのが少し残念でした素人時代にどうやって視聴者の目を引きつけるような感覚を身につけられたのが知りたくなったのですが、百田尚樹自身のインタビューでもそこには触れていいませんでした。普通の人に届く言葉を百田尚樹がどうやって身に着けたのをもっと深く掘り下げて欲しかったのに残念でした。

余談ですが、『ラブアタック』は微かに見ていた記憶があります。残念でした百田尚樹の記憶はありません。上岡龍太郎は当時から関西芸人特有の泥臭さがなく、逆に清潔感があり滑舌が良く局アナだと思っていましす。

花田紀凱、見城徹のインタビューが取れたのは意外でしたが、百田尚樹に関して特に目新しい新しい証言や発見はなかったように思えました。幻冬舎で重信房子の本を出してるというのは驚きました。

第二部の「新しい歴史教科書をつくる会」については愛国ポピュリズムの源流を辿るという観点からの検証ということなのでしょうが、とても丁寧でとても長い。西尾幹二は85歳になっていて、現在の写真も掲載されていました。20年くらい前に『朝まで生テレビ』によく出ていた記憶があります。

西尾幹二が1945年の敗戦を迎えたときの気持ちは手塚治虫や大江健三郎が全く違っていたことが書かれていました。どちらかと言うと『この世界の片隅に』のすずさんに近い感じがしました。みんなちがって、みんないいで良いんじゃないかと思います。

百田尚樹と小林よしのりにあって西尾幹二と藤岡信勝になかったのは「商売っ気」じゃないかとおもいました。百田尚樹と小林よしのりは毎週毎週、視聴率や読者アンケートと格闘し、そこで勝ち抜いて来たことで「普通の人」届く言葉を身につけることができたのではないかと思います。左翼、リベラ側も権威に胡座をかいて「普通の人」届く言葉を失ってしまっていて、そのことにも気がついていなのかもしれません。

最近の小林よしのりのコロナを巡る発言や漫画は迷走していると言うか変に意固地になっているように見えます。小林よしのりは日本一の『羽鳥慎一モーニングショー』ウォッチャーという気がします。

バブル崩壊が1993年で新しい歴史教科書をつくる会の設立が1996年。日本経済の低迷と愛国ポピュリズムの関係も気になります。石戸諭はこの辺についても調べて欲しいですね。経済アナリストの森永卓郎は2003年に『年収300万円時代を生き抜く経済学』という本を出しいて、今年は『年収200万円でもたのしく暮らせます コロナ恐慌を生き抜く経済学』という本を出しています。13年で年収100万も下がっているみたいですよ。

ルポ 百田尚樹現象 ~愛国ポピュリズムの現在地~ - 石戸諭
ルポ 百田尚樹現象 ~愛国ポピュリズムの現在地~ - 石戸諭

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