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4K修復版の『エレファント・マン』を見た

『エレファント・マン』の4K修復版が上映されていたので見てみました。この映画は1980年の公開でデヴィッド・リンチが監督で主演はアンソニー・ホプキンス。

公開当時も見ています。テレビで放送されていたのも見ました。タイトルや宣伝の仕方がホラー映画みたいだけど実際見てみるとヒューマンドラマと言うのがこの映画の一般的な見方なのかもしれません。でも公開当時に見たときに少し違和感がありました。慈愛に満ちた姿勢でジョン・メリック(エレファント・マン)に接する女優のケンドール夫人の姿が子供だった私にはで理解できなかったかもしれません。

改めて『エレファント・マン』見てみたら、子供の頃に見ていたよりも違和感というかモヤモヤがより大きななった気がします。

まず監督がデヴィッド・リンチだという点ですね。特別好きな監督というわけではなく、『エレファント・マン』の他には『イレイザーヘッド』、『ロスト・ハイウェイ』しか見たことがありません。一筋縄では行かない映画を撮る監督という印象が強いですね。『イレイザーヘッド』を見るとなんでプロデューサーが『エレファント・マン』の監督をデヴィッド・リンチに依頼したのが分からなくなります。

ジョン・メリックの姿をなかなか見せない所や最初の見せ方はホラー映画や怪獣映画のセオリーに沿っている様に見ました。興行師のバイツに再び引き戻されたジョン・メリックが見世物小屋の仲間の力を借りて逃げ出して、駅のトイレに追い詰められるシーンは結末が分かっていてもドキドキしました。デヴィッド・リンチの監督としての腕の確かさも改めて感じました。

モヤモヤが増幅したのはトリーブス(アンソニー・ホプキンス)が病院長のにジョン・メリックを紹介したときに、ジョン・メリックが聖書の一節を暗唱ができることが分かり病院長の態度がか変わりジョン・メリックの擁護に回り病院にいることを許可する所です。ジョン・メリックに知性があるから自分たちの仲間と感じ擁護しているように見えます。少し強引ですが反捕鯨団体の人がイルカやクジラは知能が高いから取って食べるのはかわいそうで、牛や豚は知能化が低いから食べてもいいという考えに近いものを感じました。

トリーブスが奥さんをジョン・メリックを紹介したときのシーンでジョン・メリックが自分の母親の写真を奥さんに見せて「美しい人ですね」と言われてジョン・メリックがなんの躊躇もなく「そうなんです」と答え、「僕が生まれたとき母はさぞがっかりしたことでしょう」と言うところはモヤモヤしました。

ジョン・メリックが自分の母親の写真を大事にしている所は『ブレードランナー』でレプリカントが家族の写真を大事にしている所に重なりました。夜警のジムがそデッカードみたいにその写真は赤の他人で嘘の記憶を植え付けられただけだと言ってくれないかと思ったりしました。

舞台が19世紀のロンドンなので蒸気機関やガス灯が当たり前の時代で、「スチームパンク」的な世界観の中で物語が進行していきます。公開当時には思いもよらなかったことです。当然ですが『イレイザーヘッド』のインダストリアル的な感じにも似ているように感じました。

もう一つどうしても見を離せなかったのは見世物小屋の風景ですね。前半はそれほど詳しい描写はありませんでしたが、後半のジョン・メリックが興行師のバイツに連れ戻されてからのシーンはかなり詳しく描かれていました。ジョン・メリックのとなりの小屋では中国人風の男女の見世物をやっていました。シャム双生児と思われる女性の姿もありました。この辺はデヴィッド・リンチの色が濃く出ている感じがしました。バイツの所から逃げ出すときに最後にジョン・メリックに声をかけてくれる小人は『スター・ウォーズ』のR2-D2のスーツアクターでもあるケニー・ベイカーという人でした。ちなみに今週末から『グレイテスト・ショーマン』の再上映も始まります。

エレファント・マン 4K Ultra HD+ブルーレイ 数量限定スチールブック仕様 [リージョンB/リージョンフリー ※英語字幕](輸入版) - ジョン・ハート, アンソニー・ホプキンス, ジョン・ギールグッド, アン・バンクロフト, デヴィッド・リンチ
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