0コメント

『連ちゃんパパ』を読んた

キャラクターの絵柄がほのぼのとしていて『釣りバカ日誌』みたいなのに内容は『闇金ウシジマくん』みたいということで一部で話題になっている、ありま猛の『連ちゃんパパ』を『マンガ図書館Z』で無料で読めるというこなので全43話を読んでみました。

1994年から1997年にかけてパチンコ雑誌の『パチプロ7』に連載されていたそうです。ありま猛は『ダメおやじ』の古谷三敏の『ファミリー企画』に在籍していたそうです。古谷三敏も『釣りバカ日誌』の北見けんいちも赤塚不二夫のアシスタントをしていたことがあります。この辺の関係がキャラクターの絵柄に影響しているのではないかと思います。

主人公は日之本進、高校教師で妻、雅子と小学生の息子、浩司の三人で暮らしていた。ある日と突然、妻の雅子がパチンコで300万の借金作り、男と失踪。進と浩司は雅子を探すのだが、進はパチンコにはまり込み、借金を作り、教師もクビになってしまう。雅子が借金をした消費者金融の社長の家に居候したり、借金の取り立ての手伝ったりしながらパチンコで身を持ち崩していくというお話。

進は親が借金している子供の学校に行って「○○君の親は○○万円借金しています。」と叫んで、子供がイジメられて借金の取り立てに成功するエピソードも非常に印象的なんですが、週刊文春には森雅子法相の相棒の弁護士が過剰取り立てで懲戒請求を受けているという報じていました。「お母さん、どこにお勤めなのかな」とい音声も公開されていました。

とにかく出てくるキャラクターの9割がクズで金の亡者でゲスい話、救いようのない話の連続でたまりません。話の作り方はジェットコースター・ドラマみたいでったり、捻りが効いていて、ドンドン引き込まれていき、ほぼイッキに読んでしまいました。途中で何回か進はパチンコをやめるチャンスが訪れるのですが、ことごとパチンコの誘惑に負けるところはギャンブル依存症のリアルな姿を描いているように見えました。

進はパチンコの種銭のためなら学校の教材費を使い込んだり、妻の出産費用を取り上げたり、しまいには強盗まで働こうとします。浩司のことを心配して浩司を自宅に保護したくれた女性教師をレイプするエピソードもサラッと描かれいます。雇ってくれた弁当屋の主人にパチンコとキャバクラの味を覚えさせ借金漬けにして、弁当屋の土地を売却させて借金の返済にあてさせるエピソードが一番強烈に感じました。


妻の雅子は男が途切れないタイプですが、近づいてくる男のほとんどもやはりクズ。ネズミ講をやっている社長の愛人になったときには、社長に責任をなすりつけられそうになり、浩司を置き去りにして逃げてしまいました。進に保険金をかけ消費者金融の社長にフィリピンで殺害を依頼したりもしています。居酒屋で一緒に働いていた板前といい仲になったはいいが、再びパチンコので借金作り、その借金を板前に押し付け、板前はマグロに乗るハメにってしまいました。とにかく、そんなエピソードの連続です。

文字にする洒落にならないエピソードですが、ほのぼのとした絵柄のせいで毒気がいくらか中和され、それほど深刻に感じない所は今はなき吾妻ひでおの『失踪日記』や『アル中病棟』に近いものを感じます。よく見ると背景の書き込みがけっこう凝っていてるのが驚きでした。

話が酷すぎて途中で読むのをヤメてしまったといったご意見もネット上にはチラホラ見られます。最近は『しとやかな獣』や神田松之丞の講談などの登場人物が全て悪人という話を見たり聞いたりする機会が多いもので、それほどショックではありませんでした。

連ちゃんパパ【合冊版】(1) (ヤング宣言) - ありま猛
連ちゃんパパ【合冊版】(1) (ヤング宣言) - ありま猛

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

驚いた

この記事へのコメント