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『松之丞 講談 -シブラク名演集-』を聞いた

神田松之丞のCD『松之丞 講談 -シブラク名演集-』を聞いてみました。

このCDは渋谷のユーロスペースで行われている「渋谷らくご」での神田松之丞を講談を集めたものです。「渋谷らくご」のキュレーターを務めるのは米粒写経のサンキュータツオ。

『松之丞ひとり~名演集~』の松之丞自身の解説では講談初心者は『-シブラク名演集-』から聞いたほうがいいと言っていました。確かに『-シブラク名演集-』の方がマクラが長めでラジオの松之丞に近いものがあるので、聞きやすいかもしれません。

『赤穂義士伝荒川十太夫』は赤穂浪士、堀部安兵衛の介錯をした荒川十太夫の話で討ち入りの後の話になります。今風にいえば赤穂浪士のスピンオフ的な話になります。マクラでその昔、松之丞が素人時代、神田愛山の高座を見て、赤穂浪士のテーマとは「人と人の別れ」で、それが普遍的なテーマだから語り継がれていると語っていたというエピソードを紹介していたのが一番印象的でした。

『天明白浪伝 金棒お鉄』はマクラでも語っているとおり、落語の「大工調べ」みたいな話でした。長屋に借金の取り立てにやってきた金棒お鉄を大家の知略と長屋のみんなのチームプレーで追い払うという話です。「大工調べ」よりも少しだけ複雑だけどカタルシスというか最後の爽快感は大きいものがありました。

『天明白浪伝 首無し事件』はタイトルど猟奇的なミステリーでした。浜松の質屋、よもだ屋に出入りする小間物屋の十兵衛は四十を過ぎても女を知らない不細工。ある日、よもだ屋の女中が十兵衛さんになんで女房を持たないかとか聞くと、この土地に俺の目にかなう女はいないからだと答えた。目にかなう人は1人くらいはいないのかと更に聞くと、モジモジしながら26歳だけど器量よしで評判のよもだ屋のお嬢さんなら嫁に欲しいと言い放つ。そんな話がお嬢さんの耳に入って、なぜかトントン拍子に十兵衛さんとお嬢さんが祝言を挙げることになる。祝言の前日に急にお嬢さんが腹が痛いと言い始め、お嬢さんの部屋に婆やが様子を見に行くと、部屋は荒らされお嬢さんの首なしの死体が見つかるという事件があったそうな。そんな話を籠屋から聞いた侍に化けた盗人の神道徳次郎と稲葉小僧新助が事件を解決し小間物屋の十兵衛を救うという一席。

『天明白浪伝 首無し事件』50分もあります。しかし、話の展開が早く、途中からトリックというか謎は解けてしまうのですが、神道徳次郎と稲葉小僧新助の決着の付け方に興味が行くようになっているので、最後まで緊張感が持続し、飽きが来ません。神道徳次郎と稲葉小僧新助は盗人だけどただの悪党ではなく、最後には聞いてる者の心を盗んでいくようにな展開になっているところも痺れました。

松之丞 講談 -シブラク名演集- - 神田 松之丞
松之丞 講談 -シブラク名演集- - 神田 松之丞

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