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『高橋ヨシキのシネマストリップ 戦慄のデストピア編』を読んだ

NHKのラジオ第一で放送されていた『すっぴん!』の『シネマストリップ』で紹介されたデストピア映画をまとめて再編集した『高橋ヨシキのシネマストリップ 戦慄のデストピア編』を読んでみました。

『シネマストリップ』は平日の午前中の放送だったので生では一回も聞いたことがありません。You Tubeで『シネマストリップ』をいくつか聞いてみたことはあります。パーソナリティの藤井彩子アナは古今亭菊之丞のおかみさんというのは知っています。

この本で紹介されているのは『1984』、『2300年未来への旅』、『華氏451』、『懲罰大陸☆USA』、『マイノリティ・リポート』、『ロボコップ』、『スターシップ・トゥルーパーズ』、『トータル・リコール』、『ウォーリー』、『少年と犬』、『レディ・プレイヤー1』、『デモリションマン』、『スノーピアサー』、『ランド・オブ・ザ・デッド』、『エイリアン』、『ホテルルワンダ』、『ジャンクション』、『ファーザーランド~生きていたヒトラー~』、『大統領の陰謀』の19本。

『1984』や『華氏451』などのデスピア映画の古典から『ホテルルワンダ』、『大統領の陰謀』といった実際の事件をモチーフにしたものまで紹介されています。最初に最近では現実がデストピア映画に追いつき追い抜いてる感じがすると書かれているの凄く印象的でした。

ポール・バーホーベンが監督した映画は3本紹介されてます。『ロボコップ』は「民営化の行き着く果て」という視点で解説されています。荒廃したデトロイトを巨大企業オムニ社が警察までも支配するデスビアで儲けのためなら強盗も雇うし、それを退治するロボコップも作る。現実の日本では郵政民営化で生まれたかんぽ生命が保険金不払いや不正契約で問題を起こしたのは記憶に新しいところです。

『スターシップ・トゥルーパーズ』の解説の中で、「死刑や戦争に反対していても、身近な人や故郷が犠牲になると人は冷静でいられなくなるもの」と書かれています。この映画の主人公であるリコはバグの攻撃で両親が住んでいるブエノス・アイレスが消滅した知らせを聞いて除隊を思い留まり、戦地に向かうことになります。『アメリカン・スナイパー』という映画では1998年のアメリカ大使館爆破事件のニュースを見たクリス・カイルが30歳を過ぎているのに海軍に志願する映画でした。(実話)

『スターシップ・トゥルーパーズ』ょ日本語吹替版で見ると間に挟まるプロパガンダ映画のナレーションを『タモリ倶楽部』や『出没!アド街ック天国』でお馴染みの武田広がやっているのもたまりません。

デストピア映画の古典『1984』は名前は知っていて、あらすじもなんとなく知っていますが原作も映画も見たことがありません。この本の解説を改めて読むと現在の日本の状況に非常に似ている所がいくつもあることに驚かされます。主人公は「真理省」という役所に勤めていて、そこでの仕事は歴史の改竄と古い記事の破棄。各家庭には双方向通信ができる「テレスクリーン」があり、毎日『2分間憎悪』という番組が放送されている。内容は「党の敵は卑劣で子供を殺すような奴らだ」といったようなプロパガンダでこの番組の後にビック・ブラザーの顔と穏やかな音楽が流れ浄化されるそうだ。タレントのスキャンダルを叩くコーナーの後に動物の赤ちゃんの動画を流すようなワイドショーの構成みたいに感じでしましいました。ネットの世界ではもっとあからさまな憎悪への煽りと癒やしが溢れていて、ジョージ・オーウェルの先見の明に改めて驚かされます。

高橋ヨシキのシネマストリップ 戦慄のディストピア編 - 高橋 ヨシキ, NHKラジオ第1「すっぴん!」制作班
高橋ヨシキのシネマストリップ 戦慄のディストピア編 - 高橋 ヨシキ, NHKラジオ第1「すっぴん!」制作班

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