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『最高殊勲夫人』を見た

角川シネマ有楽町で行われている『若尾文子映画祭 私のすべてを見せてあげる』で増村保造監督の『最高殊勲夫人』を見ました。1959年公開の作品。

三原商事の長男、一郎と次男の二郎は野々宮桃子、梨子の姉妹と結婚しいた。桃子は三女の杏子も三原家の三男である三郎と結婚させようと計画を練るが三郎と杏子はその事に気が付き、お互いに決まっ相手がいることを告げ、桃子の計略をかわそうとするのだか、というお話。オフィスを舞台にしたラブコメディです。

この映画も見る前にほとんど予備知識を入れずに見ました。丸の内のビルをバックにオープニングタイトルとクレジットが表示されていくのが洒落ていました。冒頭の二郎と梨子の披露宴のシーンがかなりベタなコメディな感じがしてこれはハズレかなと思っていのですが、意外とテンポが良くて楽しく見ることができました。劇場内も笑い声がけっこう上がっていていい感じした。

『からっ風野郎』、『鴈の寺』と見てきて、三本目の『最高殊勲夫人』での若尾文子が一番気に入りました。髪の毛が短く、快活な杏子という役柄が新鮮に見えたのかもしれません。姉の策略で三原商事の秘書課で働き出すと杏子は三原商事の男性社員にモテまくるのですが、それはそうだろうなと納得してしまいました。杏子と父親が自宅の小さな庭でキャッチボールするシーンも良かったです。

相手役は川口浩。川口浩と言えば水曜スペシャルの『川口浩探検隊』でしか知らないのでこの映画での川口浩の姿もとても新鮮な驚きでした。川口浩が演じる三郎は酒場では必ずハイボールを飲んでいて、時代が一周回ってきた感じでした。トンカツ屋で杏子が瓶ビールの栓を抜く前に栓抜きで3回王冠を叩いてたのはアドリブなのか演出なのが気にになりました。

一郎役の船越英二が『からっ風野郎』とは全く違って奥さんの尻に敷かれてはいるものの、ちゃっかり芸者を社長室に連れ込んだり、浮気旅行に出かけたりする役を上手くこなしていて、船越英二のコメディセンスがこの映画のもう1つの見どころでした。

昼休みに三原商事が入っているビルの屋上で杏子と三郎が話しているシーンでは東京駅の丸の内駅舎を見下ろすようなショットがありました。今の丸の内オアゾがあるくらいの位置に見えました。

1959年公開の映画なので現代とは言葉や考え方がかなり違うところが面白かったり、色々と考えさせられたりしました。今のOLに相当する言葉がBG(ビジネスガール)だったり、差別用語もけっこう普通に使っていたりします。杏子の父親が55歳で定年を迎えていたのも今とは違いますね。杏子が三郎がいるバーを探すときにホアキン・フェニックスのジョーカーみたいなサンドイッチマンに店を聞くのですがこのサンドイッチマンが口がきけない人のようだったのがけっこうショッキングでした。一番この時代と今が違うのが女性の職業と結婚に関する状況ですね。今は一億総活躍社会ですからね。
最高殊勲夫人 [DVD] - 若尾文子, 川口浩, 宮口精二, 滝花久子, 増村保造
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