『メタル脳』を読んだ

脳科学者の中野信子が書いた『メタル脳 天才は残酷な音楽を好む』という本を読んでみました。

中野信子のことを知ったのはTBSラジオ『ジェーン・スー相談は踊る』にゲストで出演していたのを聞いたのが最初でした。その時にもメタル好きということを話していた気がします。そして普段は金髪に染めた地毛の上に黒髪のカツラを被っていることも話していました。ふわっとした喋り方とメタル好きというギャップが非常に印象に残っています。

この本は『わたしを救ってくれたメタル』、『メタルが真の強い「個」を育む』、『モーツアルトよりメタリカを聞く』、『メタルは世界の欺瞞見抜く』という4つの章から構成されてます。

『わたしを救ってくれたメタル』では中野信子のメタルと出会いと青春時代が語らています。『メタルが真の強い「個」を育む』は脳科学を通して見るメタルとメタルファンの性格、気質が解説されています。『モーツアルトよりメタリカを聞く』ではさらにメタルファ第2章をさらに広く深く掘り下げた内容でした。『メタルは世界の欺瞞見抜く』はポピュリズムとメタルの関係について語られています。

私が一番面白感じたのは第1章の『わたしを救ってくれたメタル』です。家庭環境が複雑で孤独で鬱々としていた少女時代の中野信子にある男の子が1本のカセットテープを貸してくれて、そのテープに入っていたのがメタリカで、この出会いによって中野信子の人生が変わっていったことが書かれています。中学、高校時代は周りにメタルを聞く友達はいなかったのに、孤立しても構わない、むしろ自分の牙城を守るためにメタルを聞いていたと書かれているところにグッときました。

女の子だけど特撮好きという漫画『トクサツガガガ』に似たものを感じました。ドラマや映画になりそな気がして中野信子の青春時代をもっと詳しく知りたくなりました。中野信子は親しい友人に「あなたには童貞を感じるとよく言われるエピソードは笑えました。

帯には「モーツアルトよりメタリカを聞け!」と書かれていますが、クラッシック音楽とメタルとの共通点も書かれています。わりと知られている事だとは思いますが「様式美」を重要視したり、楽器のテクニックが重視されたり、劇的で舞台的な楽曲の構成なとが挙げられています。モーツアルトを農作物や食べ物に聞かせると味が良くなるというモーツアルト効果は否定されています。

『メタルは世界の欺瞞見抜く』では橋下徹や小池百合子は信用できないと書かれています。平気で嘘をつく政治家、あるいは売れるために日和ったり方向性を変えるメタルのバンドに対してもメタルファンの目は厳しいとも書かれています。メタルファンは安易に勝ち馬に乗ったり、同調圧力に屈したり、付和Ride Onしないそうです。

私自身はメタルは多少は聞きますが、一番好きなジャンルではありません。メタリカと聞くと『空耳アワー』を思い出してしまいます。元メガデスのマーティ・フリードマンは『空耳アワード』の審査員としてよく出ていますね。ミニストリーやナイン・インチ・ネイルズなどのインダストリアル・メタルは大好きです。


メタル脳 天才は残酷な音楽を好む
KADOKAWA
2019-01-30
中野 信子


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