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『プリンス録音術』を読んだ

ジェイク・ブラウン著『プリンス録音術 エンジニア、バンド・メンバーが語るレコーディング・スタジオのプリンス』という本を読んでみました。

2016年に57歳で亡くなったプリンスのスタジオでの仕事だけに焦点を当てた本です。石野卓球がTwitterで紹介していのがきっかけで読んでみることにしました。

レコードデビューまでは普通の伝記ぽい内容ですが、1枚目の『For You』の録音から14枚目の『Love Symbol』までらひたすらスタジオでの仕事の話だけでになっています。ライブや私生活の話はほとんどありません。ライブに関しては『パープル・レイン』のツアーが毎回、同じ事の繰り返しで苦痛だったくらいのことしか書いてありませんでした。

プリンスが仕事中毒でコントロール・マニアというのはかなり早い時期から知っていましたが、この本を読むと想像以上でした。とにかく時間があればスタジオに入って新曲を録音する生活が続いていたようです。ツアーをやっていても、合間にスタジオに入るのは当たり前。しかも、固定のバンドがいた時期も楽器のほとんどは自分で演奏し、ミックスやなども自分でやっていたようです。

タイトルにもある通り、この本で証言しているのはバンド・メンバーだったドクター・フィンク、ウェンデー&リサ、シーラー・E、エンジニアだったスーザン・ロジャースなどです。当然ながらエンジニアの証言の方が多くなっています。

この本を読んでいるとスタジオではプリンスとエンジニアの2人なしは3人で作業してていたように感じられます。実際にはアシスタントも何人かいたと思うのですがどうでしょう?

とにかくスタジオに入って一人でどんどん楽器を演奏して、録音して仕上げていったように感じます。ティクは重ねず、1ティクか2ティクでどんどん進めていつたようです。

ボーカルの録音の時はエンジニアはスタジオから出ていってもらって、プリンス一人で録音していたそうです。大瀧詠一も歌入れの時は同じようなことをしていたようです。

録音機材、楽器についての記述もかなり細かく書かれています。とにかくプリンスはリンドラム(ドラムマシン)が好きだということは分かりました。『1999』から『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ』までは使っていたのは分かますが、それ以降も使っていたようです。シンセサイザーはオーバーハイムやアープの名前が出てきます。ヤマハのDX-7、ローランドのD-50もちろん使っていたようです。フェアライトも使っていたそうですが具体的な記述はありませんでした。

ギターのエフェクターはBOSSのペダル式のものも使っていたのが意外でした。マイクはシュァーとゼンハイザーが使われていたようです。ベースはアンプを通さずに直接コンソールに繋いで録音することが多かったそうです。欄外に余白のスペースが結構あるのでそこに機材の情報があればモアベターだった気がします。

巻頭にあるプリンスのレコーディング・スタジオの写真の中にはヴォルトと呼ばれる録音されたテープが保管された倉庫の写真もありました。確かに凄いテープの量です。心配なのはあのテープを再生して編集する設備は今もあるかです。



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