『ブラック・クランズマン』を見た

スパイク・リー監督、ジョン・デヴィッド・ワシントン主演の『ブラック・クランズマン』を見ました。

1979年、コロラド・スプリングスで黒人として初めて警官になったロン・ストールワースの最初の仕事は資料室係。やりがい見いだせない上に同僚の白人の人種差別的なふるまいにもイライラするロン・ストールワース。そんなとき、黒人指導者のクワメ・トゥーレがコロラド・スプリングスで集会を開くというのでその集会に潜入するという任務を与えられる。潜入捜査に興味を持ったロン・ストールワースある日、新聞にKKKらしき募集広告を見つけすぐに電話してみる。電話の向こうのKKKりメンバーはロン・ストールワースは白人だと信じてしまう。そしてロン・ストールワースの潜入捜査が始まる、というお話。

基本的にはコメディなので笑えるシーンが散りばめられています。ロン・ストールワースが警官になって資料室係の仕事をするところはディズニー/ピクサーの『ズートピア』に結構似ています。KKKのメンバーも適度に笑えるような感じなのですが、やはり狂信的な面も描かれていてこの手の映画を見慣れていない人には少し刺激が強いかもしれません。人種差別表現のキツさは『グリーブック』以上『デトロイト』以下くらいに感じられました。

潜入捜査を始めるときにロン・ストールワースのキャラ設定をする話し合いでオールマン・ブラザーズは聞くけど、オカマ野郎のデビッド・ボウイは絶対に聞かないと言っていたのが笑えました。ちなみに私はオールマン・ブラザーズもボウイも聞きます。KKKは有色人種だけでなくLGBTそしてユダヤ人も憎悪しています。この映画の中ではフェリックスというKKKのメンバーがホロコーストは捏造だと言うシーンがありました。そう言えば高須克弥もナチスを礼賛してホロコーストを否定していましたね。

ロン・ストールワース役はジョン・デヴィッド・ワシントンが演じています。この人はデンゼル・ワシントンの息子だそうです。ロン・ストールワースの同僚のユダヤ人警官のフリップ・ジマーマンはアダム・ドライバーが演じています。クワメ・トゥーレ役は『ストレイト・アウタ・コンプトン』でドクター・ドレーをやっていたコーリー・ホーキンズ。KKKのメンバーのアイヴァンホーを演じていたのはポール・ウォルター・ハウザーという役者でこの人は『アイ,トーニャ』にも同じような役で出ていました。この人は陰謀論を語ったり、人種差別をしたりする狂った役が非常に上手いですね。『アイ,トーニャ』では実家で母親と暮らしている役だったのでアメリカの「子供部屋おじさん」みたいなでした。またはアメリカの岡崎体育と言ったところでしょうか。

この映画のもう一つ見所はKKKの集会で『國民の創生』(1915年公開)という映画が流れるところです。この映画はKKKを英雄として描いた人種差別映画なんですが、現代映画の撮影、編集技術が確立されたエポックメイキングな作品としても語られる映画です。「KKK=悪」という刷り込みがあるためか『國民の創生』は不気味な映画に見えました。

シネクインと見たのですが『ドゥ・ザ・ライト・シング』も再上映していて、さらに『ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡』も上映しました。『ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡』は見たいのですが4月4日で終わってしまいます。




この記事へのコメント

この記事へのトラックバック