吉田豪の『聞き出す力』を読んだ

久しぶりに吉田豪の本を読んでみました。読んでみたのは2014年に出版された『聞き出す力』。

TBSラジオに吉田豪がよく出ていたきは吉田豪の本はよく読んでいたのですが、TBSラジオに吉田豪があまり出なくなってからは吉田豪の本とは疎遠になっていました。吉田豪は最近はテレビにもよくでているようですね。私は『モーニングCROSS』でしか吉田豪の姿をテレビでしか見ていません。司会の堀潤が離婚とDVのことで週刊誌に書かれていてたときに、『オピニオCROSS』で他の芸能人のDVの話をしていたのが記憶に残っています。

『聞き出す力』は『週刊漫画ゴラク』で連載されていたコラムをまとめてものです。阿川佐和子のベストセラー『『聞く力―心をひらく35のヒント』』の二匹目のドジョウと言うか便乗本と吉田豪本人が書いています。

Amazonのレビューを読むと吉田豪の過去のインタビューでのこぼれ話やエピソードを語っているでけでハウツー本的な内容を期待したのに期待はずれだったというご意見が割と多く笑えました。確かに今までのインタビューのときのエピソードを面白おかしく書いているのは間違いないのですが、人から話を聞き出す具体的なテクニックははっきりと書かれています。

吉田豪の専門学校の卒業制作が通っていた専門学校の暴露本という話はウィキペディアにも書かれていますが、その暴露本を作るきっかけは専門学校の喫煙所で仲良くなった掃除のおばちゃんの「校長の愛人宅の掃除をさせられた」という愚痴からだったとこの本にかかれています。あまり重要ではないと思われている人の愚痴の中にとんでもない情報や事実が隠されていたと言うのは、なんだかスパイ映画のような気もしますが、見知らぬ人との距離を縮めて親しくなって情報取るという活動はある意味、インタビューや諜報活動の基本ですね。

話を聞く相手の細かい情報を読み込み、相手との距離を縮めて、相手の心を解きほぐして、相手の本音やとっておきの話を引き出す。これが吉田豪の聞き出す力の基本テクニックなんだと思いました。

吉田豪が中学生のときに社会科の授業の一環で近所にあった東映動画のアニメーターにインタビューしたときのエピソードも非常に味わい深いものがありました。当時の吉田豪はアニメ好きで小学校の卒業文集に将来の夢はサンライズのアニメーターと書いていたそうです。東映動画の現役アニメーターの口から出た話は、安い給料と過酷な労働環境でとてもオススメできる仕事ではないという話で、セル画でも貰えたりするのかと呑気に出かけてみたらショッキングな話ばかりで自分がどんな質問をしたかは全く記憶にないそうです。

インタビューの対象の情報を全く入れずにインタビューに望んで大失敗した吉田照美の例などはそれはそれで面白い思いました。

『an・an』誌上で行われた阿川佐和子との対談も再録されていますが、それほど面白くありませんでした。しかし、阿川佐和子が小倉智昭に面と向かってヅラについての質問をしたエピソードがこの本では都合2回出てきます。


聞き出す力
日本文芸社
2015-03-20
吉田豪


Amazonアソシエイト


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック