0コメント

『サラブレッドに「心」はあるか』を読んだ

農学博士で日本中央競馬会競走馬総合研究所に所属している楠瀬良の『サラブレッドに「心」はあるか』を読んでみました。

この本は2008年から2011年にかけて『週刊競馬ブック』で連載されていた「競走馬の心技体 馬博士楠瀬良の”競走馬のこころ”」を加筆修正、再構成したものだそうです。

基本的には読者からの質問に馬博士楠瀬良に答えていくという構成になっていて、非常に読みやすくなっています。

競馬好き、馬券好きとしては第2章の「勝つ馬と負ける馬を分けるもの」が一番興味深い部分なのですが、尻尾の赤いリボンの意味は?とか競争能力のピークは4歳秋、レース中に噛み付く馬がいるなど初心者向けの話題が多く、正直ちょっと拍子抜けしてしまいまし。

気合と入れ込みの違いを見分けるの難しいと馬博士楠瀬良も書いています。ジェンティルドンナはパドックではいつも首を振ったりして物凄くうるさくて落ち着くがないように見えていましたがレースでは集中力が切れたり暴走することはほとんどありませんでした。今年のダービーのパドックでのエポカドーロは1頭では周回することができず誘導馬にエスコートされて周回していましたが逃げて粘って2着。

私がこの本で一番面白かったのは第4章の「サラブレッドの歴史と記録」という部分です。サラブレッドの血統の記録である『ジェネラル・スタッド・ブック第一巻』は1793年にジェームズ・ウェザビーによって刊行されました。1793年とはどんな年かと言うとフランス革命でルイ16世やマリー・アントワネットが処刑された年で日本は江戸時代。イギリスでの『ジェネラル・スタッド・ブック』は現在もウェザビー家の人々によって受け継がれて刊行されているそうです。刊行の責任者はジェームズ・ウェザビーの直系の男子に限られているそうです。サラブレッドは牝系を中心に血族が分類されているのにちょっと不思議な感じでした。

競馬の基礎を作ったのはイギリスのチャールズ2世という王様で、サラブレッドの三大始祖と言われるダーレーアラビアン、バイアリーターク、ゴドルフィンアラビアンはチャールズ2世が王位に付いて以降にイギリスに輸入されたそうです。

競馬に関係ないのですがチャールズ2世は精力絶倫の王でもあったそうで、認知した子供だけでも14人もいたそうです。種馬のような王でもあったわけです。チャールズ2世は種付けばかりしていたわけではなく宮廷医たちに避妊具の開発も命じていて、1671年にドクター・コンドームが牛の腸作った避妊具が現在のコンドーム始まりだそゔてす。カウパー腺液(ガマン汁)を命名したのはウィリアム・カウパーだということはグループ魂の『ウイリアム・カウパー』という曲で知っていましたがコンドームを開発したのもコンドーム博士とは知りませんでした。

巻末の武豊との対談は『サラブレッドはゴール板を知っているか』のときの再録で20年前のものです。後輩の騎手が「ダビスタ」に嵌っていて、その騎手は「ダビスタ」にも登場していてるのにここ一番となると岡部を乗せようとするという話が笑えました。

サラブレッドはゴール板もレースで勝つということも認識できているみたいです。しかし、レースに勝って嬉しいと思っているかは分からないようです。


amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック