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『大魔神』を見た

川崎市市民ミュージアムの開館30周年記念で『大映特撮映画特集』をやっていたので『大魔神』を見てきました。

『大魔神』は安田公義監督による1964公開の作品です。映画の冒頭で大魔神が怒ったときの目のアップが映し出されました。『ブレードランナー』は『大魔神』が元ネタなのかと思いました。

時は戦国時代、大名の花房家は家老の大館左馬之助の謀反によって滅ぼされていしまう。花房家の家臣、小源太によって花房家の忠文と小笹の兄妹は逃げのび、魔神の山で巫女として暮らす信夫のもとに身を隠していた。花房家滅亡から10年が経ち大館左馬之助は新たな砦の建設に領民に強いていた。花房家再興のために小源太は大館左馬之助の領内のに潜入するが、罠にかかり捕らえられてしまう。忠文は小源太を救出に向かうのだが、というお話。

84分の作品で大魔神が大暴れするのは最後の10分弱くらいで、90%は時代劇という感じです。しかし、脚本と演出がしっかりしていてテンポがいいため、スクリーンから目が離せませんでした。この手の昔の映画はツッコミどころが必ず何箇所かあるはずなのに、全くそういった部分がありませんでした。あえて言えば左馬之助が強すぎて小源太や忠文や花房家の残党が全くと言っていいほど歯が立たないのが、どうかと思いましたが、大魔神の強さを際立たせるための伏線にも感じがしました。

ある意味、昭和のプロレスを見ているような気持ちになりました。悪玉の反則を含めた猛攻にベビーフェイスが耐えて、耐えた耐え抜いて、反撃に出るというカタです。しかし、大魔神は悪党たちを懲らしめた後にも暴走が収まらず領民にまで手をかけようとするところが人間の味方になった後のゴジラとはちょっと違うところです。

監督の安田公義は山中貞雄の『丹下左膳余話 百萬両の壺』に記録として参加していた人で『座頭市』シリーズや『眠狂四郎』シリーズでも監督をつとめてことがある人だそうで、時代劇としての完成度が高いのはそのせいなのでしょう。小源太が幼い忠文と小笹を連れて脱出するシーンや砦の建設現場に潜入するところがなかなか良かっです。

左馬之助が武神像の破壊を部下に命じて、武神像の額にタガネを打ち込むと武神像から血が流れるシーンと怒り狂う大魔神が額のタガネを抜いて左馬之助の胸に打ち込むシーンが特に印象的でした。

知っている役者は小源太役の藤巻潤と小笹役の高田美和くらいてでした。役者の演技も不自然なところもほとんどありませんでした。

大馬神が左馬之助や領民を手で握るシーンはエヴァンゲリオンが渚カヲルや碇ゲンドウを手で握るシーンを思い出しました。庵野秀明には今度は『大魔神』もリメイクしてもらいたいですね。『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』のティストにも近いものを感じました。

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