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「昭和館で学ぶ『この世界の片隅に』」を見に行った

九段にある昭和館という博物館で「昭和館で学ぶ『この世界の片隅に』」という特別展をやっていたので見に行ってきました。この特別展は無料で見ることができます。

『この世界の片隅に』は2011年に日テレで実写ドラマ化されたのを見ました。原作漫画も読みました。片渕須直監督の劇場版アニメも見ました。現在、TBSで放送されている実写版もとりあえず見ています。武道館へ向かう坂の途中に昭和館はあります。何度も前を通ったことはありますが、入ってみるのは今回はが初めてです。

原作者のこうの史代は昭和館などで資料調査や聞き取り調査を行っていたそうで、それが縁でこの企画展に繋がったようです。

展示は「Ⅰ.家庭の暮らし」、「銃後を支えた人々」、「Ⅲ.戦争がもたらしたもの」、「Ⅳ.が終わって」という順で進んでいきます。最初に『この世界の片隅に』の漫画の画像が展示され、その後に当時の写真や実物の資料が展示されていて、非常に分かりやすかったです。楠公飯の作り方は楠木正成公が説明してくれていました。

一番面白かったのは『この世界の片隅に』には出てきた『愛国イロハカルタ』の実物が展示されていたことです。内容は軍国主義の子供向けブロパガンダ的みたいなカルタです。そしてすずさんが闇市で見つけた水彩絵具も展示されていました。絵具の箱にまで軍艦が描かれていて商品名が「国策水彩絵具」。これで平和でノンキなな絵でも描いたら鬼イチャンに殴られてしまいそうだ。

「防諜」と題されたコーナーでは敵国のスパイから日本の機密情報をいかにして守るかという内容の展示物が並んでいました。憲兵の腕章とか「心を武装せよ」と書かれたポスターなどがありました。心を武装するとは『サクラ大戦』の主題歌の元ネタかと思いました。

「Ⅲ.戦争がもたらしたもの」では死亡通知書、戦没者の村葬のノボリなどが展示されていました。空襲に関するエリアでは焼夷弾の弾頭も展示されていました。鬼イチャンが石ころになって帰ってきたシーンの漫画も当然、展示されていました。

『この世界の片隅に』は精密で地道な取材をもとに描かれた漫画であることをこの企画展を見て再認識しました。でも写真や展示物は生々しいものがありました。1931年の満州事変から1945年の敗戦までの日本は戦争のために全てが集中していた時代だったように思うえます。

『この世界の片隅に』はそんな時代でも庶民の暮らしは笑いも色恋もあって今とそれほど変わらない日常があったと解釈する人がいます。でも、当時は全体主義で戦時下ということを考えると同意する気持ちにはなれません。情報や言論が制限されていた戦時下と平和な時代とは根本的に違います。

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