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『風立ちぬ』を見た

宮崎駿監督の『風立ちぬ』を見ました。

宮崎駿が引退宣言してから見ました。宮崎駿の引退のは特に関係ありません。予告を見た時にユーミンの『ひこうき雲』が大音量でかかっていて細野晴臣のベースが凄くかっこ良くて、もう一度大音量で聞いてみたく『風立ちぬ』を見に行きました。実はジブリの映画を劇場で見るのは初めてです。

映画の予習の方はポッドキャストで宇多丸、町山智浩、宮台真司の解説、感想を聞き、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』も見ました。

零戦の設計者堀越二郎を主人公に、堀辰雄の小説『風立ちぬ』を合わせたようなお話。小説『風立ちぬ』は私は知りません。もの凄く単純化すると『プロジェクトX』と難病モノ『愛と死をみつめて』とか『世界の中心で、愛をさけぶ』を足したようなお話。ある意味で難病モノの元祖が堀辰雄の小説『風立ちぬ』みたいですね。

でも『プロジェクトX』のような過剰な演出はなく、堀越二郎は会社で淡々と飛行機の設計の仕事をこなしていきます。『風立ちぬ』の堀越二郎と『プロフェッショナル 仕事の流儀』での宮崎駿を比べると、『プロフェッショナル』での宮崎駿はかなりカメラの前でサービスしていたんじゃないかと思います。本物の仕事の現場には劇的なことはほとんど起こらないと『風立ちぬ』では描かれているような気がしました。

物語としての起伏は確かに少ない映画ですが、飛行機はもちろん、蒸気機関車、自動車、航空母艦など乗り物がいっぱいでてきて、それを見ているだけでも楽しい映画です。列車や駅のシーンはかなり頻繁に出てきます。

二郎の同僚の本庄が設計したのは九六式陸攻だと思うのですが、ワンショットライターと呼ばれた一式陸攻のように炎に包まれていたが印象的でした。一式陸攻は九六式陸攻の後継機でどちらも本庄季郎が設計しています。

いままでの宮崎駿の映画と比べて食事のシーンは少なめでした。カストルプが山盛りのクレソンを食べるシーンと二郎がシベリヤを買うシーンくらいしか印象に残っていません。

タバコを吸うシーンは以前、押井守もけっこうしつこく描いていました。煙をアニメでどう描くのが腕の見せ所みたいです。『スカイ・クロラ』でも喫煙シーンは多かったのですが、全く話題になりませんでした。世間の注目度が低かったためです。『風立ちぬ』のタバコの煙もそんなに自然に描けていなかった気がします。

あと賛否が分かれるのは二郎の声をあてた庵野秀明ですね。棒読みのような庵野秀明のセリフは何を考えているかよく分かりません。しかし、頻繁に出てくる二郎の夢と妄想のシーンで二郎自身の考えていることは分かるようになっているのでバランスは悪くないと思います。『プロフェッショナル』で庵野をテストしたときの宮崎駿の嬉しそうな顔が凄く印象的でした。去年は庵野に『巨神兵東京に現わる』を撮ることOKし、今年は自身の作品の主役に抜擢と、ここに来て宮崎駿が庵野を可愛がっているのは明らかですね。実の息子の吾郎は眼中にない感じです。

会社の同僚の本庄の声の西島秀俊が声優ぽい割りと記号的な演技をしていたのでちょっとバランスが悪い感じがしました。菜穂子役の瀧本美織の声を聞いているとやはりソニー損保のCMを思い出していましいます。瀧本美織は『貞子3D2』にも出ていてプチブレイクしています。これで代表作はソニー損保ではなくなって良かったですね。

二郎の妹の加代はトトロのメイちゃんが大きくなったようなキャラクターで良かったです。声を志田未来が当てていたのはエンドロールを見るまで気がつきませんでした。

『あまちゃん』で伊勢志摩が演じている花巻さんが言うところの「分かる奴だけ分かればいいという」映画のようで、それは主題歌の『ひこうき雲』にも繋がっているようです。アルバムとしての『ひこうき雲』は好きなんですけど、実は『ひこうき雲』という曲はそんなに好きではありません。『曇り空』、『きっと言える』、『恋のスーパー・パラシューター』といった曲が好きですね。どうでもいい話ですが昔、山本直樹が森山塔名義で『恋のスーパー・パラシューター』というエロ漫画を描いていました。


映画  「 風立ちぬ 」 【宮崎駿監督作品】   プレスシート

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