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『誰がJ-POPを救えるか? マスコミが語れない業界盛衰記』を読んだ

麻生香太郎の『誰がJ-POPを救えるか? マスコミが語れない業界盛衰記』を読んでみました。麻生香太郎は作詞家で音楽評論家だそうです。

なぜCDが売れなくなり、音楽産業が衰退したかを多角的に分析した内容の本です。登場人物はカタカナで表記され、一応フィクションの形をとっている不思議な構成になっています。主人公が麻生香太郎自身なのはバレバレですが。

10章から構成されていて、1~9章は「~がJ-POPを殺した」というタイトルが付けられていて、最後の10章は「平成10年代生まれがJ-POPを救う」となっています。

1~2章の「ソニーがJ-POPを殺した」、「韓流がJ-POPを殺したあたりまでは、J-POPの歴史とソニーとアップルのiTunesを巡る戦いや韓国の芸能界が日本の芸能界をどう分析して日本で成功したかが割りと客観的に書かれていて面白かったですね。

3章「つんくがJ-POPを殺した」あたりから麻生香太郎自身の考えが徐々に前に出始めて、その考えがちょっとトンデモない方向に暴走していくところに痺れました。つんくの曲のタイトルの付け方が投げやりになっているという指摘はさすがですね。後藤真希の『原色GAL 派手に行くべ!』というタイトルは知っていましたがスマイレージの『同じ時給で働く友達の美人ママ』というタイトルは知りませんでした。面影ラッキーホールの曲のタイトルみたいですね。面影ラッキーホールの曲なら性風俗などでバイトしているという設定になるのではないかと思います。『同じ時給で』をYouTubeで聞いていみたらヘビメタ風のギターやドラムがうるさくてさらに驚きました。美人ママ役で出てくる辻希美の盛り過ぎの髪型や化粧も超現実的でクラクラしました。

ソニーやドコモがユーザーの立場無視し、金儲けのことしか考えて来なかったためにJ-POPが衰退したというのが麻生香太郎の考えのようです。あとはマスコミとJASRAも批判しています。ニコニコ動画や初音ミクについては評価しています。テレビ、新聞や雑誌を見ないで、ネットから情報を得る現代の若者に期待をしているようです。

この本を読んでいると90年代前半のバンドブームはなかったように思えたり、夏フェス存在しないように思えます。けっこうツッコミどころもあちこちにあります。今野雄二の自殺について触れていているのですが、大橋巨泉を相手に『11PM』で映画の紹介をしたと書かれていました。今野雄二は水曜日の『11PM』に出演していて、司会は愛川欽也でした。

麻生香太郎をウィキペディアで調べてみたらなんと、スターボーの『たんぽぽ畑でつかまえて』を作詞していました。『たんぽぽ畑でつかまえて』はスターボーがテクノ歌謡路線から普通のアイドル歌謡に路線変更したあとのシングルのようです。残念ながらこの曲は聞いたことがありません。

麻生香太郎の作詞した曲で聞いたことがあるのは森進一の『新宿・みなと町』だけです。子どものころに聞いた記憶があります、新宿には海なんかないのに「みなと町」となっているのが強く心に残っていたのだと思います。

誰がJ-POPを救えるか? マスコミが語れない業界盛衰記
誰がJ-POPを救えるか?  マスコミが語れない業界盛衰記

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