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『愛のコリーダ』を見た

川崎市民ミュージアムで『追悼特集 大島渚のドキュメンタリー』が行われていて、その中で『愛のコリーダ』も上映されたので見に行って来ました。

阿部定事件(ナベサダでも阿部サダヲでもありません)をモチーフにした日本初のハードコアポルノというのは知っていましたが『愛のコリーダ』見るのは今回が初めてでした。

昼の12時の上映開始にはなんとか間に合い、前から3列目の席で見ることができました。川崎市民ミュージアムでは何度か映画を見ていますが、あんなに客席が埋まっていたのは初めて見ました。

上映が始まると最初にスクリーンに写ったのは「GAGA」のロゴ。今回上映されたのは2000年に完全ノーカット版として上映されたバージョンでした。完全ノーカット版といっても結合部分はボカシがしっかり入っています。

定は吉蔵が経営する料理屋に女中として働いているうちに恋仲になり、まさに抜き差しならない関係の末に吉蔵を殺してしまうというお話。

定(松田英子)と吉蔵(藤竜也)の絡みやファックシーンは正直そんなに面白くありませでした。序盤で定が「固いお店だと聞いていいますが」と言うと「俺は硬い男だ」と吉蔵が自分の一物を定に握らせせるシーンが、凄くベタな官能小説やエロ漫画みたいで笑えました。

この映画はエロいシーンよりも笑えるシーンの方が私には楽しめました。乞食役の殿山泰司の股間を幼い子どもたちがイタズラするシーン、吉蔵が68歳の芸者と定の前でファックするシーン、定が酒を運んできたデブでブスな女中に吉蔵をけしかけると、女中が「お嫁に行けなくなるから勘弁して下さい」というシーンなど声を上げて笑ってしまういくつもありました。

川崎市民ミュージアムのお客さんは特別映画好きと言うわけでもなく、暇つぶしに来ている近所のオジサンみたいな人が多く、分かりやすいベタな笑いのシーンで声を上げて笑う人が多くて最高です。

『桐島、部活やめるってよ』で亜矢が沙奈に宏樹とキスしている所を見せつけられシーンがありましたが、あれは定が吉蔵と本妻がファックしている所を見せつけられるシーンのオマージュだと思えました。多分、全然違うと思いますが。

定が金の工面をするため昔の男の所に汽車に乗って出かけるエピソードで、定が吉蔵の着物の匂い嗅ぐシーンは『ブロークバック・マウンテン』のヒース・レジャーがジェイク・ジレンホールのシャツの匂いを嗅ぐシーンを思い出しました。『ブロークバック・マウンテン』の監督のアン・リーは『愛のコリーダ』を見ているはず、多分。

『愛のコリーダ』本編が上映後に『生きている人間旅行 裸の時代 ポルノ映画・愛のコリーダ』というドキュメンタリーも上映されました。このドキュメンタリーに登場する大島渚は髪が長く、『戦メリ』や『朝まで生テレビ』の時のイメージとはかなり違いました。革ジャンを着ていてちょっとワイルドな感じが素敵でした。なんとなく『愛と誠』の岩清水くんのようにも見えました。

ドキュメンタリーの中で大島渚は「セックスと犯罪を撮りたい」と言っていたのが印象的でした。今の映画監督で言うと『愛のむきだし』、『冷たい熱帯魚』、『恋の罪』を撮った園子温に近い感じがします。「セックスと犯罪」は映画の定番というか永遠のテーマという気もします

崔洋一と金井勝のトークショーは難しいくて半分くらいしか理解できませんでした。コリーダとはスペイン語で「闘牛」という意味だと崔洋一が話していました。クインシー・ジョーンズの『愛のコリーダ』は主題歌ではありませんので注意してください。


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