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キリンジの『SUPER VIEW』を聞いた

キリンジの9枚目のオリジナル・アルバム『SUPER VIEW』を聞いてみました。

キリンジは来年春にオリジナル・アルバムをリリースし、その後は堀込泰行はキリンジを抜けてソロで活動するそうです。

前作の『BUOYANCY』あたりからR&BやAOR的なアレンジやアプローチはすかっリなくなり、フォーク・ロック的な傾向が強くなってきたような気がします。ジェームス・テイラーとかそんな感じでしょうか?この辺のジャンルは個人的に一番苦手なジャンルでございます。

初回はCDの収録曲順に聞いてみました。なんか、すっかり地味な感じで、眠たい曲が多いな、というのが最初の感想です。

しかし、明らかに東日本大震災、福島第1原発事故をモーチにした『祈れ呪うな』を聞いてみたら全体的な印象も全く変わりました。月並みな言い方をすると『SUPER VIEW』は「3.11以降の音楽」ですね。特に『早春』、『TREKKING SONG』といった曲は全く印象が変わってしまいました。

『早春』を聞くとボンヤリと「四季のある日本はいい国だな」とは思ったりできますが、『祈れ呪うな』を聞いた後では、単純に「明日は今日や昨日の繰り返し」ではないこと強く意識せずにはいられません。

『涙にあきたら』はストレートに友達を元気づける曲になっています。明るい曲ですが、暖かい歌詞が逆にグッときます。春夏秋冬、キミのことを気にかけているという歌詞が特に好きです。胸いっぱいの愛を、という歌詞はレッド・ツェッペリンの『Whole Lotta Love』の邦題を思いだします。余談ですが『祈れ呪うな』のPVで堀込高樹はジミー・ペイジみたいなダブルネットのギターを弾いていました。

『TREKKING SONG』は前作の『夏の光』的な曲ですね。『夏の光』は当然、夏をイメージの曲ですが『TREKKING SONG』は春をイメージさせる曲です。『SUPER VIEW』は11月にリリースされたアルバムですが全体的には春をイメージさせる歌詞の曲が多いように感じます。

このアルバムの最大の目玉は『祈れ呪うな』ですね。歌詞はどう聞いても東日本大震災と福島第1原発事故について歌っているのは確かです。キリンジの曲なので当然、RCサクセションの『サマータイム・ブルース』や『ラヴ・ミー・テンダー』のようなストレートな反原発的な歌詞にはなっていません。かなりヒネリが効いていて、どう解釈していいのか正直、分からない部分もあります。荒ぶる神とは原子力のことなのでしょうか?それとも地震を始めとする自然災害のことなのでしょうか?サウンド的にも非常に不穏な雰囲気が強く、緊張感があります。この先、10年後、20年後に改めて聞いてみるとどんな感じがするのでしょうか?

「アトムの子らよ」という歌詞はどうしても山下達郎の『アトムの子』が思い浮かびます。「3.11以降の音楽」としては山下達郎の『希望という名の光』などもありますが、私は『涙にあきたら』の方を強く推したいと思います。


SUPER VIEW (初回盤)

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