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『北のカナリアたち』を見た

阪本順治監督、吉永小百合主演、東映創立60周年記念作品『北のカナリアたち』を見ました。

ベン・アフレックの『アルゴ』の次に見たせいか、予想通り大変残念な映画でした。脚本が実写版『デビルマン』の那須真知子だからでしょうか。

でも見て良かったです。何と言っても木村大作の撮る礼文島、利尻島の風景が素晴らしすぎます。『プロメテウス』のオープニングにはさすがに敵わないけど、あの映像が見られただけでも1300円で前売り券を買った価値はありました。木村大作の今まで撮ってきた(『日本沈没』や『八甲田山』など)映画の風景のシーンだけ繋ぎあわせてアイマックスシアターで見てみたくなりました。

宮崎あおい、満島ひかり、松田龍平などの生徒役のキャスティングが話題ですが、他のキャストも豪華で驚きました。塩見三省、石橋蓮司といった『アウトレイジ』な役者やセガールの娘の藤谷文子、鶴瓶の息子で『カーネンション』で尾野真千子の旦那役をやっていた駿河太郎、「5万回斬られた男」で『ラストサムライ』にも出演した福本清三も出ていました。

藤谷文子のやさぐれた演技と高橋かおりが当たり屋のように車に跳ねられて死ぬシーンが非常に印象的でした。子供だったら高橋かおりが車に跳ねられるシーンはトラウマになるような唐突なシーンでした。そう言えば『ヱヴァンゲリヲンQ』の予告をやっていました。

この映画の本当の見せ場の1つは吉永小百合と6人の子どもたちの合唱のシーンです。ちょっとミュージカルぽいシーンもあったりして実写版の『愛と誠』みたいになるのかと思っていたら、合唱のシーンはそれほど多くありませんでした。クリスマスの催し物で子供たちが山下達郎の『クリスマス・イブ』を歌い出したときはさすが驚きました。しかもアカペラでした。サントラ盤にはこの曲も収録されています。iTunesでは残念ながら売っていませんでした。子ども達は井上陽水の『夢の中へ』と森山良子の『この広い野原いっぱい』も歌っていました。

森山未來はまだ『苦役列車』に乗っているような演技でした。森山未來が演じた鈴木信人は極貧の中、両親を知らずに祖父に育てられ、東京に出てとび職についたものの、ふとしたきっかけで殺人を犯してしまうという役でした。面影ラッキーホールの『男ののど自慢』の歌詞の中の主人公とけっこう似ているように思えました。歌が得意な所も似ているのですが、信人は歌手を夢見たりすることはなかったようです。

吉永小百合に対して歳相応の老け役をやるべきみたいことが雑誌などに書かれていますが、永遠に老け役をやらない女優が1人くらいいてもいいんじゃないかと思います。永遠に美しく…という感じで。仲村トオルとのキスシーンもいいんじゃないかと思いますよ。そう言えば『希望の国』では夏八木勲と大谷直子のキスシーンがありました。

劇場は土曜の午後に渋谷TOEIで見ました。窓口で「真中付近は大変混雑しております」と言われ、さすが吉永小百合主演の東映創立60周年記念作品と思ったのですが、劇場に入ってみたら、どう多く見積もっても5割くらいの入りでした。『苦役列車』や『愛と誠』よりも客は入っていませんでした。

東映創立60周年記念作品 北のカナリアたち オリジナル・サウンドトラック

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この記事へのコメント

  • 石埜地蔵

    「新潮」ってほんとにダメな雑誌だと思う。白井さんはもちろん、北川さん(キネ旬の評はきつかったけど)も実質的には否定してはいないんだよね。私としてはあのクソ映画「デンデラ」を引き合いに出す奴は信用しない。
    2012年11月14日 01:37
  • dorobune

    石埜地蔵さんコメントありがとうございます。そうですね、『週刊新潮』よりも町山智浩、みうらじゅん、近田春夫、辛酸なめ子、中村うさぎ、小林信彦の連載がある『週刊文春』の方が好きです。でも西原理恵子と佐藤優の『週刊鳥頭ニュース』が『週刊新潮』にはあるからダメな雑誌ではありませんでした
    2012年11月14日 21:35

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