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『恋寄席通い―人気落語家9人に大接近!』を読んだ

堀井憲一郎、広瀬和生、あるいは落語家が書いたものではない落語の本はないものかと探していたら『恋寄席通い―人気落語家9人に大接近!』という本を発見しました。

柳家喬太郎、三遊亭白鳥、春風亭昇太、立川談春のインタビューが読めるという所に惹かれて読んでみました。『恋寄席通い』というタイトルや装丁からも分かるようにこの本は若い女性向けの落語入門という位置づけの本でございます。

最初に登場するのは『笑点』で白い着物を着ている春風亭昇太。ある意味昇太の持ちネタでもある、落語通のジジイの客にイジメられたエピソードが炸裂しています。たまに「運だけは名人級」と言われて順風満帆の落語家人生だったと言う時もありますが、昔の話をすると、たいてい恨み節みたいになるのが面白いですね。

柳家喬太郎が落語家になる前は書店員だったことは知っていましたが、書店員を辞めてから柳家さん喬に入門する前に1年間、素人落語家をやっていた話は初めて知りました。ライブハウスを独演会や山下公園や原宿の歩行者天国で落語家をやったこともあったそうです。このエピソードを読んだ時、三遊亭白鳥の『ギンギラ★落語ボーイ』の銀月亭ピョン太かと思いました。喬太郎は中国人マフィアに拉致、監禁されるようなことはなかったようですが。ちなみに『恋寄席通い』は2006年に初版が出版された本です。

三遊亭白鳥のインタビューは新作の作り方が詳しく書いてあるところが非常に面白かったですね。パソコンを使って台本のようなもから新作を練りあげて、『山崎くん』と呼ばれるICレコーダで自分の高座を録音し、客の反応を分析しさらに作品をブラッシュアップしていくそうです。林家彦いちも新作の作り方も話しています。他の新作を作る落語家の新作の作り方も聞いてみたい気がします。

柳家花緑のインタビューでは白鳥に「花緑は小さんのフロク」と言われて悔しい思いをしたことを語っています。花緑や林家たい平、桂吉弥のインタビューはちょっと自己啓発セミナー的な「いい話」に話している本人が酔っているような雰囲気がありました。落語家はみんな破天荒な古今亭志んや立川談志的なキャラでなくてはならないとは思いませんが、「いい人」、「いい話』、「感動的な話」を全面的に出されるのもどうかと思いました。

桂吉弥は朝ドラの「ちりとてんちん」に出演していたので私は知ったのですが、その前に大河ドラマの『新選組!』にも出ていたのですね。桂吉弥の師匠の桂吉朝については中島らもの芝居に出ていた関係で中島らものエッセイでネタにされていので知っていました。中島らもも桂吉朝もこの世にはいません。

インタビューの後にはその他の落語家の紹介や寄席のガイドが載っています、これもなかなか実用的で良かったと思います。国立演芸場は分類上、寄席になるんですね。


恋寄席通い―人気落語家9人に大接近!

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