0コメント

『武士の世へ! 平清盛』を読んだ

万乗大智まんが 川口素生監修の『武士の世へ! 平清盛』を読んでみました。

松山ケンイチ主演の大河ドラマ『平清盛』は視聴率が低迷しているようですが、土曜日の再放送などはたまに見たりしています。阿部サダヲが演じていた信西入道が良かったですね。阿部サダヲはシリアスな演技もいけるくちというのは知っていましたが、予想以上に良かったです。

平清盛は一般的に悪役キャラ、今回の大河ドラマは清盛の悪役イメージを払拭し、新たに武士の世を開いた人物というイメージを作ろうとしたようですが、どうもうまくいっていないようですね。

『武士の世へ! 平清盛』は2012年2月1日が初版で、大河ドラマと同じ様な方向性の物語になっています。貴族のボディガード、用心棒的な存在だった武士が貴族と同等かそれ以上の地位と名誉と権力を掴むまでのサクセスストーリー。ちなみに源平合戦については富士川の合戦までしか描かれていません。

漫画を描いている万乗大智という漫画家はこのこ漫画で初めて知りました。週刊少年サンデーなどで連載を持っていたこともある漫画家のようです。学習漫画、歴史漫画というと古臭い絵が思い浮かびますが、この漫画はの絵は割りと今風な感じです。清盛のキャラクターデザインは線が細いので、表紙の武者姿で髪を下ろしている姿は女の子みたいな見えます。

スキンヘッドに眉毛がない信西入道はエド・ハリスや宇宙戦艦ヤマトの真田さんのように見えます。清盛のライバルは源義朝は髭面で御所に2回も火を放ち、手柄のためなら女子供にも手をかける極悪非道な男として描かれています。大河ドラマでは玉木宏が演じていて、不器用で運のない男と描かれていましたが、この漫画では単純な悪役です。大河ドラマでは極楽とんぼの加藤浩次が演じていた海賊の棟梁で清盛の家来となるキャラクターもこの漫画では登場しています。

保元の乱では源為朝が出てこないのはちょっと残念でした。平治の乱で信西入道の首が西の獄門の棟木にさらされるシーンもありません。昔読んだ歴史漫画ではこのシーンはありました。合戦のシーンでは『平時物語』のような迫力や生々しい描写はほとんどありません。

後半の出家した清盛はなぜか動揺したり激昂したりシーンが多いのがちょっと気になりました。清盛が動揺したり激昂したりするシーンは清盛がアップになったりポーズを決めているのが非常に印象的です。「平氏にあらずんば人にあらず」と言ったのは清盛でなく、清盛の妻の弟・平時忠というのはこの漫画で知りました。清盛はこの発言をした時忠を激しく叱責しています。蓮華王院三十三間堂を建てたのが清盛だったのもこの漫画で知りました。

基本的に学習漫画なので説明的なセリフが多いのですが、昔読んだ学習漫画、歴史漫画との大きな違いは、絵の質が段違いに上がっているところです。キャラクターや背景の描き方が非常に丁寧で驚きました。


武士の世へ! 平清盛 (小学館学習まんがシリーズ)

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック