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『噺家のはなし』を読んだ

広瀬和生の『噺家のはなし』を読んでみました。

この本は表紙が良いですね。南伸坊が描いた立川談志です。立川談志を描いた絵やイラストと言うとは立川流の顧問でもある山藤章二のイラストしか思い浮かばなかったのですが、南伸坊の談志もなかなかいいものです。死ぬ直前の毒気が抜けた談志のように見えます。

この本は2011年1月から2012年の2月にかけて週刊ポストで連載されていたものをまとめたものだそうです。現在、寄席やホール落語で見ることができる50人の落語家が紹介されています。基本的に東京の落語家だけですが、例外として桂米團治と笑福亭鶴瓶も紹介されています。第一席目の談志は見ることはできませんね。

現在、売れている立川志の輔、談春、志らく、柳家喬太郎、春風亭昇太から柳家小三治、橘家圓蔵までけっこう幅広く紹介されています。若手の落語家もかなり取り上げられていますが、私が知っているのは立川こしらと三遊亭天どんくらいでした。

落語家50人もいると、名前を初めて聞く落語家もけっこういました。元相撲取りの三遊亭歌武蔵という落語家はこの本で初めて知りました。武蔵川部屋に所属していて、同期には貴闘力がいるそうです。落語の師匠は三遊亭圓歌だそうです。一度見てみたい落語家ですね。

「古典落語」という言葉は広瀬和生曰く、昭和30年代に当時の落語評論家が作った造語なんだそうです。この事はこの本で何度も繰り返しでてきます。広瀬和生は古典も新作も全く区別していなようです。白鳥、昇太、喬太郎は「圓丈チルドレン」とも呼ばれたりすることがありますが、この本では三遊亭圓丈も紹介されています。白鳥には圓朝ではなく圓鳥を襲名すればいいと書いてあるが笑えました。

この本では春風亭小朝も紹介されています。『苦悩する落語』という本を書いたり、「六人の会」を作ったり、90年代後半から必死に落語界を盛り上げようとしていましたが、いざ落語ブームが来てみたら、小朝はそれほどブームの恩恵は受けいいないような気がします。泰葉との離婚騒動や「金髪豚野郎」という言葉が効いたのか?むしろ、海老名家との縁が切れて、もっと自由になれると思ったら、最近では小朝のいい噂は聞きません。

この本でも小朝は紹介されていますが、立川流との関係や「六人の会」の話ばかりで小朝の落語についてはほとんど触れていません。しかし、小朝の弟子の橘家圓太郎も紹介されていて、広瀬和生は「小朝がやり残したこと」を引き継いで欲しいと期待しいます。

この本で紹介されていない落語家について広瀬和生がどう思っているのかも少し気になります。例えば川柳川柳や快楽亭ブラックについてはどう思っているのか気になるところです。

余談ですが、この本を読んで気がついたのは柳家喬太郎、三遊亭白鳥、立川志らくが1963年生まれで日大出身という事です。ちなみに立川生志も63年生まれでした。

噺家のはなし

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