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『この世界の片隅に 上 』を読んだ

こうの史代の『この世界の片隅に 上 』を読んでみました。

この漫画は日本テレビで「終戦ドラマスペシャル」としてドラマ化されていました。北川景子のノーメイクみたいなメイクとピンク・フロイドの『あなたがここにいてほしい』によく似た音楽が非常に印象的なドラマでした。

原作の漫画を知っている人たちがネット上で「漫画はドラマとは別物で面白いので、ドラマだけで判断しないで欲しい」と発言をしているのを幾つかあったので、原作の漫画を読んでみました。

昭和9年冬、主人公浦野すずの少女から始まり、すずが呉の北條家嫁いで、約半年たった昭和19年までが上巻のお話です。太平表戦争中の広島、呉が舞台になっています。

基本的な話はドラマと漫画は大きな違いはないと思います。しかし漫画の方は、漫画独特の表現が多く、確かにドラマは全く別の作品と言った感じです。なんだか、全くジャンルは違いますが士郎正宗の『攻殻機動隊』の読後感と同じようなものをこの漫画に感じました。

一言で言えば非常に情報量の多い漫画です。温かみのある絵も特徴的なのですが、戦時中の広島や呉の風景や一般人の日常生活について、かなり細かく調べて描かれています。特に食生活についてはかなり細かく描かれています。

子供のころから絵を描くことが好きなすずが描いた絵も何点か出てきます。当然ながら本編の絵とはタッチが違いっています。さりげなく広島県産業奨励館(現在の原爆ドーム)をスケッチしたものも出てきたりします。そうかと思うと怖いすずの実の兄を主人公にした「鬼イチヤン」という漫画も出てきたりして、笑えます。

『隣組』の歌詞にのせてすずと近所のおばさん達の日常を描いた部分は漫画ならではの表現で、ハッとさせられました。『隣組』の作詞は岡本太郎の父、岡本一平だそうです。曲の方は『ドリフ大爆笑』の主題歌に使われていると欄外に書かれていました。

すずが楠公飯を作るエピソードでは馬に乗った楠木正成が登場し、楠公飯の作り方を説明してくれています。このシーンも漫画独特の表現でドラマでは当然、映像化されていませんでした。

この漫画で描かれている時代は日中戦争、太平表戦争の時代で食料や物資が乏しい時代ですが、上巻を読んだ限りではそれほど厳しい時代には感じませんでした。主人公のすずがボンヤリした性格のせいかもしれません。戦争の厳しさよりもすずの実の兄や嫁ぎ先の義姉である徑子の方が厳しいように感じます。すずは徑子のイビリのせいでハゲができてしまうこともあました。


この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)
この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

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