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『ときめきに死す』を見た

森田芳光監督、沢田研二主演の『ときめきに死す』を見ました。

銀座シネパトスで行われている特集上映『スーパースター・ジュリー沢田研二 時の過ぎゆくままに・・・』で見てきました。

私はこの映画を今はなき『月曜ロードショー』で見ています。森田芳光は『家族ゲーム』で注目されていた新鋭監督でした。『の・ようなもの』も確か『月曜ロードショー』で放送されていた記憶がありますが、私は見逃してしまいました。

北海道のある田舎町で杉浦直樹演じる大倉洋介は、ある組織に雇われ別荘の管理人をしている。その別荘に沢田研二演じる工藤直也がやって来る。工藤は組織からある任務を託されていて、大倉は工藤の世話を焼くことになるが、組織からは工藤の詳しい素性は聞かされず、工藤に直接話しをしても工藤はほとんど話をしない。組織から樋口可南子演じる梢ひろみが送られてくる。そして、工藤が任務を実行する日が近づいてくるというお話。

初めて見たときは衝撃的なラストが印象的でした。正確に言うとラストというより、ラストに至るまでの沢田研二の扱われ方がショックでした。ストイックに体を鍛えて、シミュレーションも入念に行って臨んだ結果がああなってしまうとは。しかも、組織はそんなことは計算ずく、いや森田芳光の映画なので「そろばんずく」で、予備として矢崎滋を用意しているところがショックでした。

今回改めて見てみると、ラストが分かっているせいか、全体的に『家族ゲーム』の二番煎じ的な演出という印象を強く感じました。沢田研二の寡黙でほとんど何を考えているか分からないキャラクターは『家族ゲーム』の松田優作が演じた家庭教師に非常によく似ています。

沢田研二が食事の時に、デザートから先に食べるという特別なこだわりは『家族ゲーム』の伊丹十三が半熟の目玉焼きの黄身をチューチュー吸うのが好きだったことを思い出しました。

杉浦直樹の演技が当時、杉浦直樹が演じていて役柄の演技とかなりかけ離れていて、今見ても杉浦直樹の演技は面白いものがありました。この当時、杉浦直樹はテレビドラマにかなり出ていました。向田邦子のドラマで見せる、朴訥で融通の効かない父親というような役所が多かった気がします。

この映画の杉浦直樹は自称、歌舞伎町で医者をやっていた下世話な雰囲を漂わす男。沢田研二が元で起こったトラブルを暴力で解決してしまうシーンは何とも言えない嫌な雰囲気が良かったですね。ファックシーンも良かったです。あの杉浦直樹が人を殴ったり、セックスしたりするところがたまりませんでした。

樋口可南子の顔や雰囲気は今とそれほど変わっていません。しかし、声が全く違うのに驚きました。声だけ聞くと全く別人です。

海で沢田研二に沈められる変な英語を話す男は岸部一徳だったというのは、今回知りました。すっとぼけた岸部一徳の演技はこの頃から確立されていたようです。岸部一徳はこの後、北野武の『その男凶暴につき』に出ているのは見ました。『その男凶暴につき』では全くコミカルなところはない役柄でした。

この映画を見たら、『家族ゲーム』がまた見たくなりました。ナタリー・ポートマンとジョセフ・ゴードン=レヴィットの『メタルヘッド』もなんとなく『家族ゲーム』通じるものがありました。ちなみにシネパトス銀座ではナタリー・ポートマンの特集上映もやっていて、『ブラック・スワン』、『メタルヘッド』、『抱きたい関係』の3本が上映されています。特集上映の『特旬!ナタリー・ポートマン 踊って、はじけて、恋をして』というタイトルが素敵です。


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