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マツコ・デラックスの『世迷いごと』を読んだ

今ではすっかりテレビタレントとした大活躍しているマツコ・デラックスの『世迷いごと』を読んでみました。

私がマツコ・デラックスを知ったのは中村うさぎの『人生張ってます―無頼な女たちと語る』という文庫本でした。これが2001年に出た本だそうです。私が読んだのは2003年くらいだったと思います。その頃はまさかマツコ・デラックスが普通に地上波のテレビに出てくるとは想像できませんでした。そう言えばこの頃は、まだ中村うさぎと西原理恵子は仲良かったんですね。

さて、『世迷いごと』ですが、約20人の女優、歌手、タレント、女子アナについてマツコ・デラックスが毒舌を吐き、斬りまくるという内容の本となっています。

全く予備知識なく読んでみたのですが、読み始めてマツコ・デラックス自身はこの本はあまり出したくなかったのではないかと思いました。

巻末を確認してみたら月刊誌『大衆EX』に連載中の「マツコ・デラックスの百面相スケッチ」をまとめたものと書いてありました。しかも語りおろしだそうです。

テレビ活躍中のタレントについて毒舌で斬っていくスタイルはどうしても、今は亡きナンシー関を思い出してしまいます。ナンシー関のような消しゴム版画や絶妙さ、そして独自の視点をマツコ・デラックスにはもちろん求めてはいません。でも、この本はちょっと残念でした。

何が残念かと申しますと、マツコ・デラックスが言っていることが、既にどこが聞いたことがあるような手垢にまみれたご意見ばかりというところです。例えば民放のニュースはチャラチャラしたパンチラだけが得意なアイドルみたいな女子アナにニュースを読ませるなとか、広告代理店の社員と結婚して普通の女の幸せを掴もうとする女優の演技には面白みがないとか。母親の葬儀での後藤真希の喪服姿が色っぽかったというのもマツコ・デラックスが『5時に夢中』で目の敵にしている夕刊紙にも書いてありそうなことですよね。丸岡いずみが宮根誠司のようなツッコミ役がいないと面白くないというのも週刊誌の小ネタで読んだ記憶があります。

AKB48と西野カナについて書いている部分は、ほとんど「今時の若者は分からない」とか「これだからゆとり世代は」と言っているような感じがします。私も今のJ-POPもK-POPも全く興味ないのですが。余談ですが、還暦すぎても週刊文春で『考えるヒット』の連載を続けている近田春夫は凄いですね。

無頼な感じで、生きざまが演劇に滲みでている寺島しのぶの評価はこの本に登場する女性の中で一番高いと思われます。それは別に構わないのですが、寺島しのぶの所属事務所のプロフィールを見たら、映画のデビュー作である『シベリア超特急2』が書かれていませんでした。『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』はしっかり書かれているのに!寺島しのぶにとっては『シベ超』は唯一の汚点、黒歴史ということなんでしょうかね?

しかし、スノボードの今井メロが取り上げていたのは良かったですね。私はオリンピックの壮行会でラップをやった時あたりからしか知らないのですが、マツコ・デラックスは子供のころから目をつけていたみたいで、かなり深く掘り下げられていました。

全体的に見ると物足りない感じの内容ですが、個々のフレーズだけでは取り出してみると面白いフレーズは幾つもあり、それはそれで楽しめたりします。一番好きなのは、後藤真希の所で、「ゴマキの場合、和服でセレブビッチをやればいいと思う。花魁ビッチ、下手するとカブキロックスになっちゃうかもしれないけど。」というところです。まさかこんなところにカブキロックスの名前が出てくるとは思いませんでした。

中山美穂のところで、旦那の辻仁成のことから南果歩、渡辺謙まで話が広がっていったところも良かったですね。ついでに若村麻由美についまで言及してくれたらモアベターだったのに。若村麻由美が結婚した教祖様はマツコ・デラックスみたいな体型でしたね、亡くなってしまいましたが。

サラっと読める本なので、お盆休みでちょっと時間が空いたときになどお勧めです。

世迷いごと
世迷いごと

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