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『大相撲は死んだ』を読んだ

東京相撲記者クラブ会友の中澤潔は『大相撲は死んだ』を読んでみました。「×××は死んだ」という言葉で私が思い出すのは「ロックは死んだ」と言ったセックス・ピストルズのジョニー・ロットン。全く関係ありませんね。

中澤潔は報知新聞や毎日新聞で相撲記者をしていた人物で、毎日新聞では社会部の記者もしていたそうです。大相撲で不祥事が起こるとワイドショーなどに出演していたので、ご存知の方も多いと思います。

相撲記者出身で現在は東京相撲記者クラブ会友という肩書きから、『大相撲は死んだ』とは言ってもけっこう相撲協会よりの本かと思っていましたが、タイトル通りにかなり厳しい内容の本で驚きました。この本が元でよく東京相撲記者クラブ会友のプレスパスが剥奪されなかったと思う程の内容です。

八百長問題、朝青龍と外国人力士の問題、時津風部屋の暴行死事件、野球賭博、大麻などのお馴染みの大相撲の問題点はもちろん厳しく指摘されています。さらに現在、大相撲で外国人力士と並び一大勢力になっている日大相撲部出身の力士の問題に触れていたり、大相撲とマスコミの問題に触れていたりするところが、今までこういった大相撲のスキャンダルについて扱った本にはなかなかありませんでした。

その他にも年寄株や公益法人を巡る問題に触れていて、大相撲に関する問題点がほぼ網羅されている様な感じがします。そして、それらの問題点が非常に分り易く解説されています。しかし、残念ながら問題点があまりにも多すぎる為に、一部の問題については扱いが浅い所があったします。

2007年に中澤潔は偶然、千葉マリンスタジアム(現QVCマリンフィールド)で、ニット帽を被って髷を隠して観戦している琴光喜を目撃した話が笑えました。琴光喜は生で観戦するほど野球が好きだったんでしょうか?どうでもいいけど、この点が非常に気になりました。

大相撲とマスコミについて書かれている部分では、記者クラブの問題でなく、NHKとの関係についてもかなり深く掘り下げられています。NHKが本場所の放映権料を5億円に引き上げたときの会長は海老沢勝二氏だったそうで、その後海老沢勝二氏は横綱審議委員になっているそうです。

不祥事を起こした力士たちが普通に退職金を受け取っている問題は、あまりマスコミは追求されないのですが、この本にしっかり一般には通用しない慣例と書かれています。親方についても、年寄株を買う金があれば、特別な資格や技能がなければ親方になれるのも問題だと指摘されています。

アマチュア相撲の競技人口が全国で4539人しかいないと書かれていたのもけっこうショックでした。国技と言われる相撲の競技人口が5000人もいないとは。国技を名乗っているのにこんなにアマチュアの競技人口の少ない競技も珍しいですね。これでは日本中のアマチュア相撲をやっている人が集まっても両国国技館の客席が半部も埋まりません。

大鵬と柏戸がハワイからピストルを密輸して書類送検された話や、山口組三代目組長の田岡一雄が贈った化粧廻しを大鵬がしていた話などもさらりと書かれていたのにも驚きました。

大相撲は死んだ (宝島社新書)
大相撲は死んだ (宝島社新書)

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