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『メタルヘッド』を見た

スペンサー・サッサー監督、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット主演の『メタルヘッド』を見ました。

スペンサー・サッサーはこの作品が初めての長編映画で、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットは『(500)日のサマー』や『インセプション』に出ていました。ナタリー・ポートマンがスーパーのレジ打ちの役で出ています。

ナタリー・ポートマンは『ブラック・スワン』でアカデミー賞の主演女優賞を受賞していましたが、バレリーナ役からスーパーのレジ打ちというギャップが凄いですね。ナタリー・ポートマンがメガネをかけて冴えないスーパーのレジ打ち役をやっているところだけでも充分この映画を見る価値があります。

交通事故で母親を失った少年TJとその父親は事故のショックから立ち直ることが出来ない。TJと父親は祖母の家に住んでいて、TJは事故のとき乗っていた車を取り戻すことばかり考え、父親は精神安定剤を飲み、毎日ソファーでぐったりしたり、たまにTJとグループセラピーに出かけたりする。そんなある日、ヘッシャーという長髪で半裸(タトゥーあり)の男がTJの祖母の家に上がり込み、居候を始める。やがてこの「奇妙な共同生活」がTJやその父親を変えていくことになるという話。

「奇妙な共同生活」という言い方をすると荻上直子の映画みたいな感じですが、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット演じるヘッシャーは下品で粗暴で、やたらに汚い言葉を吐き、やりたい放題のとんでもない男で、ヘッシャーというキャラを面白いと思えるかどうかで、この映画に対する印象が変わってくると思います。

ヘッシャーの言動は常軌を逸した部分もありますが、TJやばーちゃん、ニコール(ナタリー・ポートマン)に対する態度に悪意はありません。ばーちゃんが散歩に付き合ってくれとTJに頼んだ時にTJがめんど臭い顔をすると「ばーちゃんがレイプされたり、老人専門の殺人鬼に殺されてもいいのか」と言ってTJを説得するところは笑えました。

ヘッシャー『男はつらいよ』の寅さんをおもいっきり暴力的で下品にしたようなキャラクターで、ヘッシャーが寅さんでTJは満男という見立てができるような感じがしました。寅さんもヘッシャーも常識の埒外の住人であるところが魅力的で、その力で周りの人間を変えていくところかが、『男はつらいよ』やこの映画の面白いところなわけです。

『ブラック・スワン』ではバレエの演出家に「不感症の小娘」と言われていたナタリー・ポートマン、この映画ではTJに「デブのヤリマン女」と言われてしまいます。後で「デブ」の部分は訂正していました。出番は少ないのですが、この映画でのナタリー・ポートマンの冴えない女ぶりは見事でした。

ジョゼフ・ゴードン=レヴィットの傍若無人な演技も良かったですね。TJのばーちゃんの家に上がり込み、シャツやズボンを洗濯し、パンイチでウロウロする姿がたまりません。もう少し、体がでかくてガチムチな感じならモアベターでした。

『メタルヘッド』(原題は『ヘッシャー』)というタイトルやメタリカの曲が使われていることから、メタルの曲がガンガンかかるようなこと期待するちょっと肩透かしを食らうかもしれません。

この映画は『ブラック・スワン』や『マイティ・ソー』とは違い渋谷のシアターNでの単館上映です。見たのが休みの日だったためか、半分近く席が埋まっていました。シアターNであんなに座席が埋まっていたのは初めて見ました。

Hesher

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