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井筒和幸の『ガキ帝国』を見た

井筒和幸監督の『ガキ帝国』を見ました。

最近、井筒監督の『ヒーローショー』見て、井筒和幸監督の他の映画はどんなものかと思っていたところ、川崎市市民ミュージアムで『ガキ帝国』がかかるということを知ったもので見に行ってきました。

この映画は1981年に公開された映画で、主演は島田紳助と松本竜助。井筒監督、初の一般向け映画で出世作。名前は聞いたことはありました。カルト的な人気がある作品であることも知っていました。

井筒監督が描きたいモノは基本的に『ガキ帝国』も『ヒーローショー』もほとんど変わっていないという気がしました。無軌道な若者の暴力の連鎖とその結果というテーマはほぼ同じ、アクシデントで人が死んでしまうという所、前半は非常にスピード感や緊張感があるのに後半は話が迷走していしまっている点も似ています。予算の関係から若手の無名な役者が出ている点も変わっていません。在日コリアンの問題などを扱っている点は『パッチギ!』に繋がっています。

主演の紳助竜介の演技は正直、そんなによくありません。特に竜助は滑舌が悪すぎて台詞が聞き取りにくいシーンがいくつもありました。(竜介だけではなく全体的に台詞が聞き取りづらい)しかし、升毅、趙方豪の存在感は強烈な物がありました。升毅と言うと、最近は『タモリ倶楽部』の料理企画のときによく出ているイメージがありますが、若いときはギラギラしていたのに驚きました。そう言えば升毅は『ヒーローショー』にも出ていました。

上岡龍太郎が若くて、格好良くて、それでいて強面なヤクザの役をやっていたのも良かったですね。インテリヤクザみたいな感じですが、升毅をいきなりボコボコにしたりしていました。最近では『アウトレイジ』で加瀬亮がインテリヤクザの役をやっていました。

上岡龍太郎は島田紳助と90年代の前半に『EXテレビ』という番組をやっていました。この番組の収録中に上岡龍太郎が共演していた占い師を殴ったという噂をきいたことがあります。この映画を見ながらそんなことも思い出しました。

夢路いとしは紳助の父親役で出演していて、ちょっと気難しいような一筋縄では行かない感じの父親という感じでした。紳助を殴るシーンがありました。思わず声を出して笑ってしまいましたが、この映画の中でも一二を争う衝撃的なシーンでした。

後で調べてみたら分かったのですが大杉漣や北野誠も出ていました。『キル・ビル』でルーシー・リューに首を斬られていた國村隼も出ていました。

『ガキ帝国』は『ヒーローショー』に比べるとハッキリとしたストーリーみたいなものはなく、大阪の不良少年たちがケンカに明け暮れるところを淡々と撮った感じです。ハッキリとした分かりやすいカタルシスを感じ無いところは似ています。しかし、機動隊に追われて居酒屋に飛び込んだ趙方豪の「ビール一本」というラストシーン、そして全くエンドロールがないという映画の終わり方に二度驚きました。


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