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『ウェブで儲ける人と損する人の法則』を読んだ

最近は『週刊SPA!』にも登場している中川淳一郎の『ウェブで儲ける人と損する人の法則』を読んでみました。

2009年の『ウェブはバカと暇人のもの』から一貫してインターネットなんて実はそんなに大したモノではないと言い続けている中川淳一郎の基本的な姿勢はこの本でもブレていません。それどころか、ネットを礼賛する人たちに対する言葉はさらに具体的かつ辛辣になっているような気がします。具体的にはネットを礼賛する人々を提灯記事しか書けない芸能記者と書いたりしています。

この本は日本のネットの現状踏まえたうえで、ネットでどうすればPV(ページビュー=アクセス数)を稼げて、金儲けができるを中心に書かれています。中川淳一郎自身の体験も書かれていますが、結局のところ現実の世界と同じくネットの世界でも「先行利益」がものをいう世界であることが分かります。

この本が今までの中川淳一郎の本と大きく異なる点としては、企業向けの内容にかなり重点が置かれていて、ガリガリ君の赤城乳業や月9のエステー、小学館のニュースサイト『NEWSポストセブン』を例としてかなり具体的な企業のインターネット展開の方法について書かれています。

「マスゴミ」というネットスラングがあるようにネットの世界ではマスコミを中心とする従来のメディアについて否定的な見方が多かったりしますが、中川淳一郎は逆に従来のマスコミの力はそれほど衰えてはいないと書いています。特にテレビの力は未だに絶大でネットでPVを稼ぐ話題のほとんどはテレビで取り上げられたもので、ネットとテレビの親和性の高さについても詳しく説明されています。

私もこうして細々とブログを書いていると、テレビの話題がPVを稼げるということは以前から実感していました。逆にPVを稼げない話題に「サブカル」が挙げられていのにも納得しました。

意外なところでPVを稼げるものとして、昭和のスター、政治家、お騒がせスターの話題が挙げられています。私は政治家の話についてはほとんど書いていませんが昭和のスターや芸能の話題やお騒がせスターのネタがPVを稼げることも前から実感していました。それは私のこのブログでは長門裕之、ダン池田の昭和の芸能暴露本について書いたものと岡村靖幸について書いたものがアクセスが段違いに多いからです。

以前、吉田豪が中川淳一郎についてプロレスのヒール役的ものを感じるというような事を言っていました。確かにちょっと露悪的なものの言い方や煽り方は昭和プロレスの魅力的なヒールの匂いを感じます。中川淳一郎は学生プロレスをやっていてということなので、その辺はかなり計算されていると思います。

ただ一つだけ気になるのは最終章で個人的なツイッターでの体験が普通に感動できるようないい話に着地していたことです。少しは好感度を上げたいという狙いなのか?

ウェブで儲ける人と損する人の法則
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この記事へのコメント

  • 情報弱者

    「ガジェット通信」に『「ソーシャルメディアは震災で効果を発揮しました!」論者に言いたいこと 』として「中川淳一郎(ネットニュース編集者)」が記事を載せている。
    既に目にしているかもしれないのと、著述をいくつか読んでいる身には、別に目新しいことを言っているとは感じないと思いますが、東北地方太平洋沖地震(東北関東大震災(東日本大震災))で論じられていることに対する相変わらずの解釈に興味あるのではないかと思いお知らせしたまでです。
    2011年03月29日 10:43

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