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『カラフル』を見た

森絵都原作、原恵一監督のアニメ映画『カラフル』を見ました。

一度死んだ「僕」が中学生の小林真という少年の中に入って、人生をもう一度やり直すという話。劇場で予告を見たときはありがちな設定や物語といった感じで、最初はあまり興味が湧きませんでした。予告の終りの方で監督が『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』の原恵一だと分かって見てみようと思いました。

原作も知りません。ほとんど予備知識がないまま見ました。最初の方のプラプラと主人公の小林真との会話のシーンが非常に苦痛でした。ほとんどBGMや音がないシーンで変声期前の少年の声がキンキン響くのはどうにもいただけませんでした。

基本的には中学生3年生の主人公とその周辺の日常が淡々と描かれています。東京の郊外に住む中学3年生の姿を淡々と描いたアニメ映画と言えばジブリの『耳をすませば』という作品がありました。設定的には似ているような感じもしますが、『耳をすませば』は淡々としていてもちょっと甘酸っぱい感じで、『カラフル』は母親が不倫をしていたり、主人公が好きな後輩の女の子が援助交際をしていたり、主人公はイジメられて自殺をはかっていて、非常に対称的な感じがします。

前半は正直、ちょっと退屈な感じもしますが、中盤から徐々に物語が動き出すに連れて、背景の絵が色鮮やかになっていく演出がアニメならではという感じでした。

世田谷の等々力、二子玉川の風景が非常にリアルに描かれているのにも驚きました。特に二子玉川周辺はよく見ている風景なので、そんな風景が映画のスクリーンに映し出されるというのは何とも言えない奇妙な体験でした。二子玉川の駅周辺は現在、再開発中で、映画に出てくる景色は今では変わってしまっているところも何箇所かあります。余談ですが、二子玉川にはラブホはありません。

玉電の跡を辿ったり、玉電が走るシーンは『ブラタモリ』かと思いました。玉電が走るシーンは『ブラタモリ』より断然この映画の方がよかったですね。

この映画はタマフルでやっていた「フード理論」の見本のような映画で、主人公の食べ物に対する態度がそのまま心の動きに重なっていて、初めて出来た友達とコンビニの前で肉まんとフライドチキンを分けあうシーンやクライマックスの鍋のシーンはやっぱりグッときます。

桑原ひろかは主人公にお菓子をくれたり、佐野唱子もお見舞いの時にお菓子を持ってきていましたが、お菓子は「フード理論」的には何の比喩なんでしょうか?

南明奈も宮崎あおいも声優としていい仕事をしていました。麻生久美子は途中までどうしても、顔が頭に浮かんでしましいました。高橋克実はもっと残念な感じでした。

ストリート的には先が読める感じがしたり、最後の方に主人公の大演説大会があったり、正直、いくつも残念なところがあるのですが、背景の絵がとんでもなく素晴らしかったり、出てくる食べ物が本当に美味しそうに見えるので見て損はない映画だとは思います。

この映画の公式サイトを見たら、宇多丸さんがコメントを寄せていました。エンドロールを見ていて気がついたのですが、この映画の製作にフジテレビの亀山千広の名前がありました。ということはこの映画は「世界の亀山モデル」ということなのか?

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