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『まんが極道 3』を読んだ

唐沢なをきによる漫画界とそれを取り巻く人々の姿を描いたノンフィクションのようなメタフィクションのような漫画、『まんが極道』の3冊目の単行本を読んでみました。

相変わらず漫画界に実際にあったかもしれない、なかったかもしれないような悲惨で身も蓋もないような話が満載です。亡くなった村崎百郎も生前この漫画のことを褒めていたの覚えています。

第25話の『サークル』は同人誌サークル内での男と女の関係の縺れが殺人事件にまで発展するという、こんなあらすじの説明の仕方をするとサスペンスものの2時間ドラマや昼ドラのようなドロドロとした話のように思えますが同人誌サークルで唐沢なをきの漫画なので、そんなにドロドロな展開にはなっていません。第12話『おんなのシヤワセ』の前日談にもなっています。

第26話『駄目サークル』も『サークル』と同じく同人誌サークルの話で最後も殺人事件で話が終わります。『サークル』にも登場していた蓑竹ヨブコというキャラが人を殺めてしまいます。蓑竹ヨブコ、罪を償いは第32話『女喰い』にも登場します。『女喰い』には夢のララァも登場します。

第30話『僕は漫画家(うそ)』という話は40近い引篭もりの男が、ネットの掲示板で自分は漫画家と語って書き込みを行ったり、漫画家のブログであらし行為を行ったりする話。現実に、今現在、こんな事をしている人もいるような気がします。ニセモノと見破られた引篭もりの男がオナニーで怒りを紛らわしたり、ペットボトルに尿瓶代わりに使うシーンが唐沢なをきらしい下品さでたまりません。

第28話『母は強し』は売れっ子漫画家とその実母の話で、この母親は息子が漫画で稼いだ金を散財し息子を悩ませるという内容。西原理恵子が以前、群ようことの対談で実母に稼いだ金をムシられている話をしていたのを思い出しました。この漫画に出てくる母の顔は日野日出志の描くキャラみたいです。それにしても、この漫画の中に出てくる『母恋ツンデレメイド』という漫画のタイトルが凄いですね。年老いた母をおんぶしているメイドの絵も出てきます。この絵を見ると平和島競艇場にある母をおんぶしている笹川良一の銅像を思い出します。

この漫画は現実にありそうな暴露話的な内容の面白さが一番の魅力ですが、『母恋ツンデレメイド』のように私は漫画の中に登場する漫画のどうしょうもなくクダラないネーミングセンスや絵が好きで。第34話『トレース』の『北海戦士アシカちゃん』とそれをトレースした『セイウチ騎士』のネーミングセンスと絵柄がバカバカしくてたまりません。これだけでも笑えます。読んだことはありませんが『侵略!イカ娘』という漫画が実際にあるようですね。しかも、この秋にアニメ化されるようです。

まんが極道 3 (BEAM COMIX)
まんが極道 3 (BEAM COMIX)

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