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『ウェブはバカと暇人のもの』を読んだ

最近なんだか、梅田望夫や佐々木俊尚などに対抗するようにインターネットに関して否定的な内容の本が流行っていますね。この本もそんな感じの本です。

今どきの新書らしくタイトルが刺激的なため、けっこう話題になっていました。タイトルだけが奇をてらっているだけで、内容はたいしたことがない新書が多い中、この本は内容もしっかりしていると思います。まぁ、こうしてこの本の感想をブログに書いたりしている私もバカで暇人なんですが。

この本を全部読み終わったすぐ後に、私はAmazonのレビューをいくつか読んでみました。おおむね好評な感じでした。たまにある批判的なレビューは「バカ」や「暇人」という言葉に脊椎反射的に喰らいついているような感じのものが多かったような気がします。

私は日本のネットの現状やネットのへビーユーザーの姿を捉えたよくできた本だと思います。困ったネットのへビーユーザーとのトラブルを直に体験した著者が、そんな体験を踏まえたうえで、企業はネットとどう関わっていったらいいかが分かりやすくまとめられています。さすが博報堂で企業PR業務をやっていた人だけあると思いました。

そして、この本はネットのヘビーユーザーの姿を晒すだけでなく、ネットに対する幻想を打ち砕くというか、ネットによる情報革命なんて農業革命や産業革命に比べると実はそんなにたいしたものではないと言いきっています。最後には「ネットよりも電話や新幹線の方がすごい」と言うのはギャグのつもりなのでしょうか?余談ですがネットによる情報革命は人間革命と比較した場合はどうなるんでしょうか?

ナンシー関が生きていて、コメント付きのブログをやっていたら、という仮定の話は結論がミエミエなので面白みに欠けるのですが、ナンシー関のことを思い出してくれているところが良かったと思います。辛口のコラムニストや有名人はコメント付きのブログやブログそのものをやっている人自体ほとんどいませんね。北野誠の事件で注目を集めた村西とおるのブログは辛口で暴露ネタも多いのですがコメントは受け付けていません。デビ夫人のブログもかなり強烈な内容ですが、コメントは受けつけているようですね。アメブロなのできっちりと管理されているみたいです。

タマフルでしまおまほが芸能人の特集をやるそうですが、おそらく、村西とおるもデビ夫人のブログについては触れないと思います。吉田豪でもこの二人のブログについてラジオで触れるのはかなり難しいと思います。

ネットの話題は実は現実の世の中ではそんなに広まっていなかったり、ネットの世論が現実の世論にはズレがあったりするというところにも納得しました。この前の衆議院選挙で2ちゃんの「ニュー速+」では自民党の大敗を予想する書き込みは0ではなかったですが、そんなに多くは見られませんでした。

余談ですが、たまに現実の世界で「ニュー速+」に書かれているネット右翼的な陰謀論を真面目に口にするような人に出会ったりすることがあります。私は特に同調も反論もせず、適当に受け流すことにしています。

全体的な視聴率は低下しているとはいえ、地上波のテレビはまだまだ影響力言う話にも納得してしまいます。結局、ネットで話題の半分くらいはテレビ、それも地上波の話ですね。最終的な結論でネットのゴールドラッシュは終わった、ネット発の何かが世間を騒がしたり、世の中を変えたりすることはない。個人も企業もリアルな世界で地道に努力しなければ成功はできないというのは説教臭いというか、夢がなくていけませんな。

ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)
ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)

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