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堀井憲一郎の『落語論』を読んだ

年間400席以上の落語を見る、調べるフリーライター堀井憲一郎の『落語論』を読んでみました。しかし、正面切ったというか、実に清々しいと言うか潔いタイトルです。やたらと捻ったり、奇をてらったりしているタイトルが多い最近の新書では珍しいですね。ちなみに立川談志が昔、書いたのは『現代落語論』。

この本は「本質論」、「技術論」、「観客論」の3つの章から構成されています。第1章の「本質論」では、落語はあくまでも前近代的な芸能とホリイは語っています。落語はペテンというのは面白いですね。特には落語をテレビに通すとペテンの力が弱まるそうだ。落語はライブで見るもので、テレビ、DVD、CDでは落語のすべては伝わらないものだそうです。観客は100~300人くらいまでで1000人を超えると伝わらないそうです。それでも武道館や歌舞伎座で落語をやる人はたまにいます。

私は落語をほとんど生で見たことがありません。ほとんどCDかポッドキャスト、たまにテレビでやっているのを見る程度です。生で見たいとは思いますが、談春、志らく、談笑などの立川流の落語家は寄席には出ないし、独演会のチケットを取るのは至難の業ですね。

落語はセリフ、フレーズでストーリーやキャラクターでないというのはボンヤリと感じていました。ストーリーや落ちを分類するのは不毛だとも言っています。昔、大阪発のEXテレビで桂枝雀が落語のストーリーや落ちの分類をやっていたのを見た記憶があります。

第2章の「技術論」は私には正直よく分かりませんでした。ホリイは高校時代に人前で落語をやったことがあるそうですが、それは別としてこの技術論はかなり細かいものになっています。この技術論をプロの落語家が読むとどんな感じなのでしょうか?落語はメロディとリズムというのは『赤めだか』や談志の遺言大全集の付録のCDを聞いてボンヤリですが知っていました。

落語は集団トリップ遊戯であるというのも面白いですね。寄席やホールという閉じられた空間で落語という道具で集団でトリップする、しかも薬物は使わないで。これはなかなか凄いですね。人里離れた山中などで違法薬物をやりながら大音量のテクノやレゲエを聞きながらトリップするレイヴに比べると違法性がなくていいですね。トリップしに浅草演芸ホールや池袋演芸場に行くというのもそれはそれで面白そうな感じがします。「私を寄席に連れってって」感じでしょうか。

私は寝る前に睡眠導入剤代わりに落語を聞ききます。なかなか眠れない時には長目でちょっとストーリーが複雑な演目を聞いたりします。例えば「九州吹き戻し」、「小間物屋政談」なんかを聞いたりします。


落語論 (講談社現代新書)
落語論 (講談社現代新書)

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