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山下達郎の「IT'S A POPPIN' TIME」を聞く

山下達郎の「IT'S A POPPIN' TIME」を聞いてみました。

このアルバムは1978年にLPでリリースされました。今回、私が聞いたのは2002年に再発されたCDです。「LOVE SPACE 」と「YOU BETTER RUN」がボーナストラックとしてはいっています。

このアルバムは1曲目の「SPACE CRUSH」を除いてすべてライブ録音になっています。なぜ、ライブ録音になったかは山下達郎の直筆ライナノーツにもあるようにアルバムレコーディングの製作費を抑えるためだったそうです。当時の山下達郎はソロとして2枚のアルバムをリリースしていましたが、売上は泣かず飛ばずで、アルバムの製作費も多くはかけられない状態だったそうです。当時のティレクターだった小杉理宇造(のちのに山下達郎とムーンレコードを作った人)の提案でこのアルバムはライブレコーディングなったそうです。

1回こっきりのライブならばパックのミュージシャンに金をかけることができたそうです。ドラムの村上秀一、キーボードの坂本龍一、コーラスの吉田美奈子は知っていますが、ギターの松木恒秀、ベースの岡澤章については申し訳ありませんが知りませんでした。サックスの土岐英史は土岐麻子のお父さんですね。

苦肉の策のライブレコーディングなのですが、非常にこれが素晴らしいできになっています。普通にスタジオでレコーディングされたように演奏や録音はしっかりしてるのにもかかわらず、ライブ演奏のグルーヴ感もしっかりと感じるところができるところが素晴らしいですね。奇跡的なアルバムだと思います。ジャズやフュージョンのライブハウスとして有名だった六本木ピットインで録音されたせいか全体的にインプロヴィゼーションが長めになっています。

私が一番好きなのはブレッド&バターのカバー「ピンク・シャドウ」です。オリジナルとは全く正反対の16ビートのシャキシャキしたリズムがいいですね。特に村上秀一のドラムと松木恒秀のギターのカッティングがいい味出してます。音数をオリジナルよりもぐっと絞ってジャジーなアレンジにした「WINDY LADY」も好きです。「PAPER DOLL」は「GOAHEAD!」とそれほどアレンジは変わらないのですが、ベースの音が大きく低音の魅力というかドスが効いている仕上がりになっています。ボーナストラックの「LOVE SPACE」もスタジオ盤と比べると全体的にリズムがタイトな感じになっているところがいいですね。

「エスケイプ」の歌詞は山下達郎が当時の自分の音楽が雑誌などで都会的で洗練された音楽とか「シティー・ミュージック」などと陳腐な言葉で書かれているのに反発して書いたものだそうです。街を覆うウインドなんかに夢なんかはないと歌っています。

ブックレットにライブの写真と当時の宣伝用のポスターが載っています。ちなみに山下達郎のギターはテレキャスターです。「1年ぶりに新曲を満載して放つ、ヤマシタ・サウンド第3弾!」というコピーがちょっと恥ずかしいですね。このころは「タツロー・サウンド」ではなく「ヤマシタ・サウンド」だったわけです。「ヤマシタ・サウンド」ではやっぱり売れなさそうですね。

IT'S A POPPIN' TIME (イッツ・ア・ポッピン・タイム)
IT'S A POPPIN' TIME (イッツ・ア・ポッピン・タイム)

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