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「ブログ論壇の誕生」を読んだ

佐々木俊尚の「ブログ論壇の誕生」を読んでみました。

最初にタイトルを見たときに「ブログ論壇」という言い方はかなり大袈裟だと思いました。(日本で)ブログに論壇なんてものは存在しているのか?(日本で)インターネットの言論はそんなに成熟しているのか?この本を読み終わってもその疑問は解決できませんした。

この本はここ2~3年のインターネット上の事件を追いながら、テクノロジーの進化とコミュニケーションの問題を解説してくれています。もっとはっきり言うと「既存のマスメディア対インターネット」、「団塊の世代対ロストジェネレーション世代」の対立の図式でインターネット上の事件を追う形になっています。インターネットの世界を世代間の対立をという構図から見るというのはなかなか新鮮な感じがしました。

前半は「ブログ論壇はマスコミを揺さぶる」、「ブログ論壇は政治を動かす」とかなり威勢のいいことが書かれていますが最終章では、アメリカや韓国と比べると日本の「ブログ論壇」」が実はそれほど現実の世界を動かしたり、リンクしていないと著者は書いてます。インターネット上で、特に掲示板やコミュニティでは同じ意見を持った人ばかりが集まりやすい状況が起きやすく、「多様な価値観を共有すること」や「違う価値観の人間も認め合う」ことができにくく、集愚化しやすいと書かれてます。2ちゃんの「ニュース速+」の状況などを見れば分かります。

「ブログ論壇」とはあまり深くは関係ない2007年の参議院選挙の前に自民党を応援しているような広告ロボット(キーワードから記事を自動生成するアフェリエイトのブログ)の話が非常に私は興味深く感じました。自民党のプロパガンダという見方もあるが、いくつかのキーワードから偶然にアフェリエイトの自動生成が作りだした「機械言論」かもしれないと書かれています。「機械言論」あるいは「言論兵器」と言う言葉がSFぽくっていいですね。さらにインターネット上ではスパムメールやコンピュータウィルの氾濫など「機械対人間」の戦争が何度も勃発してきたとも書かれています。私はどうしても「機械対人間」の戦争と言うと「ターミネーター」や「マトリクス」のような映画を想像してしまいますが、スパムメールやコンピュータウィルスが機械からの攻撃だったとは驚きました。確かに私も一時期、スパムメールや架空請求詐欺 に悩まされたことがありました。ウィルスでは酷い目には会ったことがありませんが、Winnyで一家離散なんて話を最近読みました。

日本の「ブログ論壇」は集愚化とカスケード化という問題を乗り越え現実の世の中に影響を与えることができるようなるのでしょうか?まぁ、私は「論壇」は程遠い、ほとんど公共性のないチラシの裏の落書きみたいなものを続けていくわけですが。


ブログ論壇の誕生 (文春新書)
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