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「親方はつらいよ」を読む

高砂浦五郎の「親方はつらいよ」を読んでみました。

「親方はつらいよ」というタイトルを見たとき、私の頭の中では寅さんのコスプレをしている高砂親方の姿が浮かびました。しかし、あのジャケットの下に着ているシャツはもちろん例のパイロットシャツです。

高砂浦五郎と言われても私は正直、ピンときません。私の中では「朝潮」、「大ちゃん」そして「長岡」と言った方がしっくりきます。朝青龍の師匠と見ている人には高砂親方と言った方が分かりやすいとは思いますが。

大相撲の親方が本を出すのは珍しいことだと思うのですが、どうなんでしょうか?しかも新書というのがミスマッチな感じもします。少なくても板井の「中盆」とは趣は全く違います。この本は3つの章から構成されていいます。第1章「弟子に一長一短あり」では2007年の朝青龍の騒動を中心に語られています。第2章「親方の心得」は高砂親方の親方としての弟子の指導方針、部屋の運営について語られています。第3章「角界の流儀」では時津風部屋のリンチ事件、角界の体質、そして高砂親方の現役時代(子供時代から大関時代そして引退まで)などが語られています。

第1章ではハイライトは例のパイロットシャツと「お肌ツルツル」発言について言及しているところですね。高砂親方は記者に対して「お肌ツルツル」や「虹のダブルアーチ」だけを語っただけではなくモンゴルの治療施設の状態や朝青龍の状態についても語ったのにこの二つだけを面白おかしく取り上げられて揶揄されてしまったと言ってます。この辺の脇の甘さが高砂親方の持ち味だと思います。朝青龍の関係(親方は大関で弟子は横綱)はよく世間で言われているような不仲や朝青龍に意見が言えないような関係ではないと言っています。私がこの本から感じるのは、高砂親方は朝青龍だけではなく、他の弟子に対しもそれほど厳しく育てはいないのではないかということです。高砂親方は稽古を見ているときに竹刀を持ったりすることはないそうで、「弟子は殴らない」ともはっきりと書いています。高砂親方のこの言葉は私は信じられる言葉だ思います。殴ったり、厳しく育てなくても弟子が出世していけばそれはそれでいい事だと私は思います。

中学時代に始めた相撲は自発的に始めたものではなく、体が大きかったために無理矢理、相撲部に誘われてて始めたそうです。そこから大学横綱、アマ横綱のタイトルを取るまでになるのですが、それでも相撲にそれほど強い思い入れはなかったと高砂親方は語っています。近大時代に近大OBで元プロレスラーの吉村道明(力道山とタッグを組んでいた)と相撲を取ったというエピソードがいいですね。なんとなく、流れに身を任せていたら成功してしまったような感じがします。近大時代は「かわいがられた」とも語っていて確かに大変な努力や苦労の上に今の地位があるのは理解できるのですが、特に苦労を感じさせないキャラが高砂親方の持ち味だと思います。そんな高砂親方ですが今年の5月に大腸にポリープの切除手術を受けています。私はこの本を読むまでその事を知りませんでした。

巻末には「特別付録 大ちゃんの相撲人生フォトアルバム」があり、さらにその後には朝青龍の特別寄稿「親方、本当に申し訳ない」があります。なんとも言えない構成です。


親方はつらいよ (文春新書)
親方はつらいよ (文春新書)

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