0コメント

「バンドライフ―バンドマン20人の音楽人生劇場独白インタビュー集」を読んだ

吉田豪の「バンドライフ―バンドマン20人の音楽人生劇場独白インタビュー集」を読んでみました。

この本はは1980年代後半から1990年代前半にかけてのバンドブームで活躍したバンドマンの吉田豪によるインタビューをまとめたものです。分かりやすく言うと「元アイドル」のバンド編みたいなものです。なので、今でも大活躍という人はあまり登場していません。まぁ、そこがこの本の面白さにつながっていて、ある意味バンドブームの内幕が暴露されているような本でもあります。

カブキロックスの氏神一番のインタビューは吉田豪があとがきでも語っているとおりに単純に笑えたり、氏神一番のちょっと意外な苦労話がいいですね。氏神一番と言うと「イカ天」でブレイクしたのですが、そこまでに至る下積みが長く、それがあまりバンドマンらしくないところがいいですね。

今ではすっかり演劇の人になってしまったKEARAですが、KERAが主催していたナゴムレコードに所属していた大槻ケンヂそして「たま」の石川浩司、この三人と言うかナゴムレコードに関わる人間模様もいいですね。「たま」儲けたカネで父親の墓を建てたKERA。シメられそうになったKEARを助けた「まりん」(砂原義徳)のエピソードは大笑いですね。そう言えば電気グループの卓球やピエール瀧もナゴムレコード出身でしたね。

サエキけんぞうの過去や過去の自分自身を分析しているようなインタビューも面白いですね。射精の前にサブカルに触れてしまうとアングラというかどうしてもお金にはあまり縁のない人生を歩んでしまうという話はおもしろいですね。昔、タイニーバンクスとして一緒にラップをやっていた高木完と藤原ヒロシのその後や高城剛(エリカ様の彼氏)を例にした話には納得してしまいました。(そんなサブカルでも上下関係や師弟関係をきっちリしているとリリー・フランキーやみうらじゅんのように成功できる)バンドブームでは8ビートが主流(ビートパンク)で、前から16ビートやファンキーなリズムでやっていたバンドも8ビートの方が金になるから、8ビートでやるようになっていたという話も興味深いですね。私はバンドブームのときのバンドが好きでなかった理由が改め分かりました。

その他にも元バービーボーイズのいまみちともたかがデビュー前の杏子を「太った山下達郎かと思った」と言っていたり、元ユニコーンの阿部義晴はラ・ムーに入るかユニコーンに入るかで悩んでいたことがあったりと言った話も味わい深いですね。爆風スランプはその後のシーンにどんな影響を与えたか分からないというサンプラザ中野に対して、ライムスターのう宇多丸がビジュアル的に影響を受けていると言う吉田豪も素敵ですね。ちなみ、サンプラザ中野も宇多丸も早稲田に通っていたという共通点もあったりします。

そんな感じで脚注なども充実していてとにかく盛りだくさんな内容で大変満足なのですが、P-Funkの脚注がないところが残念でした。


バンドライフ―バンドマン20人の音楽人生劇場独白インタビュー集
バンドライフ―バンドマン20人の音楽人生劇場独白インタビュー集

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック