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川柳川柳の「ジャズ息子」を聞く

川柳川柳の「ジャズ息子」を聞いてみました。

「川柳川柳」は「かわやなぎかわやなぎ」でも「せんりゅうせんりゅう」でもなく、「かわやなぎせんりゅう」と読みます。落語家です。このCDと春風亭柳昇の「カラオケ病院」のCDを発見したとは非常に驚きました。「落語ブームもついに
くるところまで来たか」と思いました。

川柳川柳は元々は6代目三遊亭圓生の弟子だったのですが、落語協会の分裂騒動で圓生と袂を分かち、その際にさん生の名前を圓生に返して川柳川柳に改名したそうです。立川談志のひとり会のCD「黄金餅」の枕でケチな落語家「三遊亭さん生」としてネタにされています。「兄さん、奢ってくれよ。金貸すから奢ってくれよ。」と談志に絡むエピソードが秀逸です。高田文夫や快楽亭ブラックにもよくネタにされています。

「ジャズ息子」は新作落語で「ガーコン」とならぶ川柳川柳の代表作になります。それ以外のネタはあるんでしょうか?このCDには「テレビグラフティ」という噺が入っていますが、この噺も「ガーコン」のバリエーションの1つのような感じで漫談みたいなものになっています。

「ジャズ息子」はジャズ狂いの息子と義太夫好きの父親の文化的な断絶や軋轢を描いた新作落語にも感じますが、そんなに格調高い話ではなく、毎度馬鹿馬鹿しいお笑いというやつです。約28分あるのですが、半分くらいは枕というか漫談です。子供の時は時間が経つのが長く感じられて、歳を取ると時間があッという間に過ぎていくという噺で、「子供のころは正月が3年に1回しか来なかった」というところが私は好きです。

このネタは60年代に作られて、ほとんどそのまま現在まで演じ続けられているようですが、若者が好きな音楽がジャズで年寄りが好きな音楽が義太夫という対立の構図があまりにも古臭くて、新作落語なのに現代に通用しない噺になっているのがとても不思議な感じですね。(快楽亭ブラックの「川柳の芝浜」でもこの設定は揶揄されていました)今なら「ヒップホップ息子対演歌親父」くらいになるのでしょうが、親父の方にジャズが入っても不自然ではないですね。90年代なら「アシッドジャズ息子」でもよかったかもしれません。

川柳川柳はジャズのスキャツト歌ったり、義太夫を唸ったりするのですが、義太夫の方はまさに「野獣の咆哮」という感じで「寝床」を思い出します。「ジャズは黒人の魂の叫び」で「義太夫は忠義、孝行」という対比はなかなか面白いのですが、二人の対立はあまり深いところまではいかないのがちよっと残念というか、川柳川柳の限界を感じてしまうところです。

NHK新落語名人選 川柳川柳
NHK新落語名人選 川柳川柳

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