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「裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録」を読んだ

今井亮一の「裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録」を読んでみました。

毎度お馴染み裁判傍聴の本です。今まで読んできた阿曽山大噴火、北尾トロ、霞っ子クラブの裁判傍聴モノとはこの本はちよっと違った趣があります。阿曽山大噴火や北尾トロの本は基本的に「野次馬」的なモノの見方で面白おかしく、(北尾トロの場合は時にはホロりとさせられ話も)裁判について語っていますが、今井亮一の場合は基本的にはジャーナリステックな語り口で、時には文学的に裁判の様子を伝えています。

「まえがき」では2006年度版の「検察統計年報」から公判請求の人員の数が引用され、どういった裁判の数が多いのかを教えてくれています。ちなみに1位は窃盗、2位は覚せい剤取締法違反、3位は詐欺です。この後の各章の間に挟まっているコラムでも数字や金額から見た裁判が語られています。

第1章「明日は我が身」、第2章「法廷に見る格差社会」では些細なことから、罪を問われてしまった普通の人たちや、貧困の中でやむに止まれず犯罪を犯してしまった人たちの話が書かれています。5歳で両親が蒸発、養護施設で育ち、姉と妹がいたが生き別れた詐欺犯の話はちょっと現代の日本の事とは思えません。ちなみに、この男は裁判当時34歳だったそうです。この裁判についは非常に感傷的に書かれていて、グッとくるものがあります。

第5章『「有罪偽装」か?』では映画の「それでもボクはやってない」のような痴漢の裁判、そして痴漢裁判と同じ様に被告人が否認しているスリの裁判などが取り上げられています。私も8月の裁判の傍聴に行った時に、同じようなスリの裁判を見ました。この本に出てくるU警部補のような証人も私の見た裁判にも証人として証言していました。そして、スリはあくまでも未遂で、被害者のバッグの中に被告人の手が入ったいたところを逮捕というところも似ていました。警察ではバッグの中に手が入ったところで窃盗未遂で逮捕できるそうだ。スリでの冤罪も実は多いのではないかと思ってしまいます。

自動二輪の無免許運転をした被告人の青年と証人として出廷した父親を法廷の中で話させた裁判官の話はそれほど面白いエピソードではないのですが、この青年が「パイレーツ・オブ・カリビアン」の「キャプテン・ジャック・スパロウ」に似ていたということでこの著者は被告人の青年を「キャプテン・ジャック・スパロウ」と読んでするのが非常に引っ掛かりました。あくまでも「キャプテン・ジャック・スパロウ」似でジョニー・デップ似ではないのでしょう。


裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)
裁判中毒―傍聴歴25年の驚愕秘録 (角川oneテーマ21 B 107)

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