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唐沢俊一の「猟奇の社怪史」を読んだ

実の母親を殺害し、首を切りカバンに入れて持ち歩いてた少年の事件や夫を殺害し遺体をバラバラにして渋谷や新宿の路上に捨てたり、そんな猟奇的な事件や凶悪な事件が毎日のようにテレビのニュースやワイドショー、新聞や雑誌で報じられる今日この頃で、全く人の心は年々というか日々荒んでいってるような気がしませんか?でも、安心してください現代で起こっているような猟奇的な事件や凶悪な事件も実は昔もあったようなのです。。

「トリビの泉」のスパーバイザーや「と学会」でお馴染みの唐沢俊一ですが、猟奇事件にも造詣が深く、「猟奇の社怪史」は古本や古い雑誌(主にカストリ雑誌)から明治、大正、昭和の猟奇事件を追った内容となっています。

この本を読むと昔(昭和30年代なども)は人の心も豊かで猟奇的な事件などはなかった、と言うわけではないことがわかります。映画「ALWAYS 三丁目の夕日」(単純にこの映画からだけというわけではありませんが)などから昭和30年代~昭和40年代が「いい時代」だったと懐かしんだり、その時代を知らない世代の人間が「いい時代なのでは」と勝手に思い込んだりする傾向があるようですが、この時代はこの本にも書いてありますが殺人や放火などの発生率が戦後で一番高い時期だそうで、単純にノスタルジーやイメージでは片付けられない面があります。

アブノーマル雑誌である「奇譚クラブ」の「戦争と性欲特集号」のことを紹介した部分では赤坂剛氏の「特攻隊に志願して永久に大儀いきるという自殺行為は人間の奥底に潜むマゾ的傾向のあらわれと云えば叱られるだろか」という言葉が紹介されています。おそらく右翼の人じゃなくても叱られると思います。しかし、戦争が終わってまだ2年しかたっていない1947年にこんなことを書いた雑誌があったことが非常に驚きです。

阿部定のように男の局部を切り取った事件の系譜も取り上げられているのですが、それ以上に私が興味深く感じたのは、昭和26年に起こった闇市成金による男娼の睾丸の略取事件です。インポになった闇市成金がかかりつけの医師に成人男子の睾丸を飲めばインポが治ると言われて、上野で男娼をしていた男を騙してタマを抜いたという事件。カトトリ系雑誌「真相実話」で「男娼ホルモン事件」と書かれた事件なのですが、新聞などの裏がなく全くのガセネタの可能性もあるようです。しかし、男娼のタマなら抜いてもかまわないという闇市成金のセンスが自分勝手のようで合理的なような気がしないでもないところが不思議ですな。ちなみにタマを抜かれた男娼にはなぜか奥さんがいたというところがまた不思議。



猟奇の社怪史
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