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「下流喰い―消費者金融の実態」を読む

須田慎一郎の「下流喰い―消費者金融の実態」を読んでみました。

この本はタイトルどおり消費者金融=サラ金の実態を暴いた本です。2006年の9月に出版された本なので、八尾ヤミ金心中事件やアイフルの事件も扱われています。

この本の書評や感想でよく見かけるのは、ホストに狂った女性がレディース・ローンで多重債務者になって歌舞伎町のクラブで「借金総額+50万円」で売られる「おんな市」を著者が潜入取材した話なのですが、以外にこの話は淡白であまり深みのある話ではないように感じました。

やはり、八尾ヤミ金心中事件の話が強烈ですね。暴力的な追い込みのかけ方は昔の「サラ金地獄」と言われてた時代とそれほど変わっいないような気もしますが、自己破産した人をリストアップしDMを送りつけたり、債務者を多重債務にする巧妙な手口はかなり進化していると思います。八尾ヤミ金心中事件の章の終わりにこういった金融事件では容疑者が実刑になることが少なく、「やり得」の犯罪と書かれています。八尾ヤミ金心中事件では1月12日に実行犯の4被告にはとりあえず実刑判決が下っています

この本でもう一つ著者繰り返し訴えているのは、この本のタイトルにあるようにサラ金業者がターゲットにしているのは低所得の若者(男性)ということです。そして、サラ金はCMで「ご利用は計画的に」の言っているけど、普通に返済をしている人に対しても、どんどん融資限度額を上げていって借りさせようとしてしているそうで、「貸し出しは計画的に」をサラ金業界に浸透させるべきだと著者は最後の章で言っています。

ここ十年くらいでサラ金のテレビCMが大量に流され、人々のサラ金に対するイメージが変わったようですが、サラ金は金利を見れば高利貸しには変わりないのだから、利用しないことにこしたことはないと思います。この本ではサラ金の看板が上から下まで覆っているビルの写真が何枚か載っているのですが、こんなビルが街のあちこちにある国が「美しい国」だなんて思えません。

下流喰い―消費者金融の実態
下流喰い―消費者金融の実態

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