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「ミュンヘン」を見た

スティーヴン・スピルバーグ制作、監督の「ミュンヘン」を見てきました。

イスラエルとパレスチナの問題は現在も解決していないし、解決するめども立っていない現在の時点で34年前の事件を映画にしてしまうのはやっぱり無理があると思いました。ユダヤ系のスピルバーグとしては「問題提起」でこの映画を作った思うのですが、私の感想としては中途半端なものに感じました。

表のテーマがイスラエルのモサドによるミュンヘン事件への報復で、裏のテーマが「国家と家族」の問題だと思うのですが、「国家と家族」というのはテーマとしては大きくいし複雑すぎるので、スピルバーグも持て余しているように感じられました。モサドの暗殺部隊にも家族があり、同じ人間であることは変わりなく、迷うことも悩むこともあるよ、人間だもの。というのも分かります。でも画面に映る苦悩振りがちょっとステレオタイプすぎゃしないかと思ってしまいます。主人公のアヴナーが「ミュンヘン事件」でうなされるのも変な感じですね。

フランスの情報屋の「パパ」とルイが隠し味、ジョーカー的な役割になっているんですが、「パパ」が説教臭くていけませんな。ルイはジョーカーとしてはいい味出します。彼らの存在が「国家と家族」の問題の解決の糸口やスピルバーグなりの新たな提案があるのかと少し期待しましたが、ある意味ラストへの伏線にはなってはいますがそれ以上のものはなかった気がします。

単純に「モサドはつらいよ 欧州暗殺日記」として見た場合はけっこう面白く見ることができるかもしれません。さすがスピルバーグ、ハラハラドキドキさせるのは上手いと思いました。しかし、「モサドや本物のスパイってこんなにドジで間抜けなのか!?」と思わせてくれるほどミスの連続である意味笑えます。ロンドンでCIAが酔っ払いを装って暗殺を妨害をするところが私は一番好きですね。この話は実話を元にしていると言ってるのですが、多少の脚色はあるとは思います、でもあんなものなのでしょうか?ちなみにセーフハウスでPLOとかち合ったときにラジオのチャネル争いをしているダニエル・クレイグは新ジェームズ・ボンド役として「007 カジノ・ロワイヤル」に出演します。モサドとジェームズ・ボンドを演じる俳優というのは凄いですね。この映画にはKGBも出てきてましたが、イギリスのMI6は出てきていなかったような気がします。

う~ん、やっぱり見てすっきりこない映画ですね。つまらないわけではないのですが、何ともいえないモヤモヤが心に残る映画ですね。

標的(ターゲット)は11人―モサド暗殺チームの記録

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