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zoom RSS 『昭和元禄落語心中(1)』を読んだ

<<   作成日時 : 2017/08/19 12:03   >>

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雲田はるこの『昭和元禄落語心中(1)』という漫画を読んでみました。

この漫画は落語をモチーフにした漫画で2010年に連載が始まり2016年に完結しているそうです。アニメにもなっているそうです。なんとなく名前は知っていましたが読んでいませんでした。たまたま図書館にあったので読んでみました。

『タイガー&ドラゴン』や『ちりとてちん』といった落語をモチーフにしたドラマは見ていました。落語をモチーフにした漫画は唐沢俊一+唐沢なをきの『ぞろぞろ』しか読んだことがありませんでした。

元ヤクザの与太郎(強次)は刑務所に慰問に来た八代目有楽亭八雲の落語を聞いて感動した。出所後、八雲に弟子入りを願い出る。八雲は名人だが偏屈で弟子は今まで一人も取ったことがなかったが、何かの気まぐれか与太郎を弟子にする。八雲の家には事故死した兄弟弟子、有楽亭助六の娘である小夏も暮らしていた、というのが1巻の噺。

ヤクザが落語家に弟子入りするというのは『タイガー&ドラゴン』と設定が一緒ですね。まぁ、その辺はどうでもいいんですけど。問題は有楽亭八雲という落語家ですね、正直、落語家に見えません。歌舞伎役者みたいな感じです。八雲が演じている落語が『死神』、『応挙の幽霊』という演目で凄く嫌味なく感じがたまりません。『タイガー&ドラゴン』で小日向文世が演じていた落語芸能協会会長の落語家をさらに煮詰めたようなキャラクターのように感じられます。

落語は笑えるだけの滑稽話だけでなく、グッとくる人情話、怪談話などがあります。この漫画の八雲には笑いがほとんど感じられません。小夏に『宿屋の仇討』を演じる見せるシーンもありました。これは八雲が死んだ助六の芸風を再現して見せる場面で、小夏は感動して泣いてしまうのでここでも「笑い」はありませんでした。おそらく八雲という落語家は三遊亭圓生や林家彦六あたりをモデルにしているのではないかと思います。余談ですが昔、タモリは圓生のモノマネをやっていました。

元ヤクザの与太郎を受け入れてくれる寄席(落語の世界)ところは「落語とは人間の業の肯定」という立川談志の言葉に繋がるような感じもします。元自衛官の落語家、元劇団四季の落語家は聞いたことがありますが、さすがに元ヤクザの落語家は実際には聞いたことがありません。

落語と漫画と言えば三遊亭白鳥が『落語の仮面』という『ガラスの仮面』を下敷きにした新作落語をやっています。私は1回しか見たことがありませんが、『ガラスの仮面』に詳しくない私でも楽しめました。

昭和元禄落語心中(1) (ITANコミックス)

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